全日本広告連盟(全広連)は4月19日、第13回「全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞」に北日本新聞社による企画「明治150年〜富山気質(かたぎ)を継ぐ」を選出したと発表した。
明治期の富山出身の先人たちにスポットを当て、その志は現代につながっているかということを県民読者に問いかけるという内容。北陸電力、北陸銀行など計36社が協賛した。
2018年1月から12月まで全12回にわたり同紙朝刊に掲載したほか、5月と7月には読者参加型の富山明治期の歴史を巡るバスツアーを実施。大人から子供まで学べる内容で媒体が持つ特性を生かし地元への理解を促している点などが評価された。
「全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞」とは、全広連に加盟する広告協会の応募による地域活性化に貢献した広告キャンペーンを顕彰するもの。今回は10広告協会12作品の中から選出された。
また選考委員会特別賞には、岩手日報社による企画「3月11日を、すべての人が『大切な人を想う日』に。」が選出された。
2017年3月11日にスタートした本企画は、東日本大震災での悲しみと教訓を風化させないことを目的に、現在まで継続して行われている。署名活動を組み合わせた企画となっており、2019年5月11日現在、約1万8319人の賛同を得ている。
署名には著名人も参画しており、女優ののんやシアトル・マリナーズの菊池雄星選手、川崎フロンターレの中村憲剛選手らが署名と本企画へのコメントを出している。一過性の話題づくりではなく息の長い取り組みの体制づくりから「地域に寄り添い支えるメディアとしての決意と志が伝わる」と評価された。
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