※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
妄想を超えていく世界を見る
ハヤカワさんが「これからのアカツキはどうなっていくんですか?」と尋ねると、塩田さんは「ワクワクが止まらないですね」と笑顔を見せます。
2010年にモバイルゲーム事業を手がけるアカツキを3人で創業した塩田さん。これからAI(人工知能)などの活用が進むことで、「リアルの世界とデジタルの世界がどんどん融合していって人間の情報がつながれたときに、リアルの場がゲームのファンタジーだったかのように世界で遊べるようになるのが、すぐ目の前まできている。例えば、コンタクトレンズをつければ、目の前の人を見ながら、デジタルの情報が表示されるような世界がくる」と想像をめぐらせます。
そして、「エンターテインメントのテクノロジーと、人を動かすアーティスティックなものとデジタルなものが融合したのがゲームだったけど、これからは、これがいろいろな事業領域に広がっていく」とも。
また、塩田さんは“教科書”を引き合いに出し「読んでいてあまり面白くない。教科書がもっと面白くなるだけで、違う世界がくる。僕たちがいままでの事業で積み重ねてきたことが、いろいろな産業に応用できると思うので、いろいろな会社と組むなどして面白いものをつくっていけるのではないか」と期待を寄せます。
以前は、自分が妄想したビジョンを実現させることが楽しかったそうですが、「最近は妄想を超えていく世界を見ることに一番ワクワクしている。アカツキはようやく、そんなフェーズに入ってきた気がする」と実感を語りました。
会社の垣根を越えたフェスを開催
アカツキは、今年「ハートドリブンフェスティバル」なるイベントを開催。これまでは「暁祭」と銘打ち、社内で年に1回の周年イベントを開催してきたそうですが、「今年はそうじゃなく、会社の垣根を越えちゃったほうがいいと思って、文化祭のようなフェスをやろうと。“大人が1日だけ子どもに戻って遊び切る”というテーマで、みんなで好きなコンテンツを出した」と塩田さん。
その結果、「ライブはもちろん、(長崎県)佐世保にいる共同創業者はガチな佐世保バーガーをつくったり、DeNA代表取締役会長の南場智子さんが来てお寿司を握ってくれたりして(笑)。スナックや瞑想コーナー、eスポーツ大会など、40以上のいろいろなコンテンツが集まって面白かった」と振り返ります。
