プライバシー保護の先にある、真に顧客が求めるものとは何か? — 2020年のマーケティング展望

CESにおけるアップルの問いかけ「最高プライバシー責任者」は誰か?

©123RF

2020年最初の大きなイベントと言えば、米・ラスベガスで開催されるCESではないでしょうか。今回のCESの目玉はアップルの幹部の登壇。正式参加は1992年以来ということで話題になっているようです。

今回はアップルお得意の製品発表でも、来場者向けの体験型ブースの出展でもなく、カンファレンスでの登壇のみ。ですが、この登壇テーマが非常に2020年らしいものになっています。そのテーマとは「Chief Privacy Officer Roundtable: What Do Consumers Want? (最高プライバシー責任者ラウンドテーブル:消費者の求めるものは何か?)」です。

最高プライバシー責任者を謳うアップルは、2019年の6月にiOSのアップデートの際にティム・クックCEO自らが「個人情報で商売はしない」と宣言しています。しかも、グーグルやフェイスブックのアカウントのサインインに対抗して「サインイン・ウィズ・アップル」をすでに発表しています。これは独自のサインイン形式ながら、個人情報を保護するためというグーグルやフェイスブックとは一線を画する立場を表明しています。

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鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

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