ゴーン氏が会見で駆使した、スピーチを成功させる強者のテクニック

【前回コラム】「社長の腕組みは絶対NG! 企業ブランドにふさわしい経営者のポートレートとは」はこちら

人前でスピーチやプレゼンをするとき、自分がどのようにマイクを持っているかご存知だろうか。実は、マイクの持ち方ひとつで人に与える印象は変わる。

マイクを持つ手はギュッと硬くしすぎず、しかし決してユラユラさせず。

喋るときは、マイクを持つ腕の肘を60〜80度くらい内側に曲げ、その腕から手首にかけて体に軽く沿わせて安定させる。

1月8日に行われた、日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン氏の記者会見の一コマだ。質疑応答の場面で、ゴーン氏はマイクを持った右手首の内側を、胸の少し下あたりに軽く沿わせるようにしていた。

 

さらに細かく説明すると、マイクのある位置は、体の中心よりも少し右側。マイクの頭はネクタイのノットの少し下にきていた。

なぜこの位置か。

自分の口元も、襟元も、体の中心にあるネクタイも、マイクやそれを持つ手で邪魔することがなく、「隠すことは何もない」かの如く、自らを堂々と強く見せることができるからだ。その上、体の中心までマイクをもってこないことで、体を小さくシュリンクさせずに済むので、プレゼンスに余裕さえ感じさせることができる。

これは誰もが取り入れられる、真似すべきテクニックのひとつだ。

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日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)
日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)

東京生まれ、ニューヨーク在住。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークでリアル コスモポリタンを設立。日欧米亜合わせ数千人のハイプロファイリング・クライアント(日系企業や外資企業日本法人の経営層、政治家、財界人、セレブリティーなど)の包括的なブランディングを手がけてきた。施策提案など総合的なコンサルティングを実施し、高い評価を得ている。主な著書『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』(日本経済新聞出版社) 、『Premium Image Management for Men』DVD監修(SONY PCL)、『NY流 魅せる外見のルール』(秀和システム) など。

日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)

東京生まれ、ニューヨーク在住。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークでリアル コスモポリタンを設立。日欧米亜合わせ数千人のハイプロファイリング・クライアント(日系企業や外資企業日本法人の経営層、政治家、財界人、セレブリティーなど)の包括的なブランディングを手がけてきた。施策提案など総合的なコンサルティングを実施し、高い評価を得ている。主な著書『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』(日本経済新聞出版社) 、『Premium Image Management for Men』DVD監修(SONY PCL)、『NY流 魅せる外見のルール』(秀和システム) など。

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