デジタル“一辺倒”ではなく“いかに使うか”が重要
ラジオ放送局・TOKYO FMのデジタル戦略局は、2019年2月に新設された部署だ。営業局と同局を兼務する常盤一赳氏は、同局の役割は、リスナーの「見える化」にあると説明する。「リスナーの年代、性別などが数値として分かれば、各番組のリスナーが高い反応を示す曲を中心に楽曲編成をしたり、クライアントセールスの資料に使えたりと、編成制作局、営業局双方で生かせる」。
しかし配属当時は、“デジタル”に対し懐疑的だったと明かす。「これまでも、SNSやネットを活用した施策は打ってきたが、それでも基本は『CMや番組提供のセールス』という“アナログ”な手段で利益を生んできた。そんなラジオ局で本格的なデジタル化が可能なのか、と」。
そこで、「ラジオ×デジタル」の現実的な融合の方法を模索するべく、さまざまな場で情報収集。その一環で、宣伝会議「デジタルマーケティング実践講座」の受講を決めたという。
受講前は、「顧客データを分析し、CV達成までのカスタマージャーニーを描いて新規のリスナーを〇〇%獲得する…そんなことを教えてもらう講座だと思っていた」と話す。
しかし、実際は、「消費者は必ずしもカスタマージャーニー通りにいくわけではない」というマーケティングの本質的な考え方の講義もあり、デジタルに傾倒しすぎないことが重要だと気付いた。むしろ、もともと熱狂的なラジオのリスナーに対し、デジタルを活用した情報提供などで、ファンコミュニティを醸成する方が自社には合っていると感じたという。
そこで、ラジオとSNSアプリを組み合わせた新しいセールスメニューを発案。受講期間中に実践し、現在はさまざまな企業と取り組んでいる。今後の展望として、「デジタルを介して、編成や営業関係なく魅力的なコンテンツを一緒になって考えられるチームにしていきたい」と組織の成長について語った。
「デジタルマーケティング実践講座」でした
13期で650名以上が受講! マーケティングとデジタルの2つの文脈を1つにまとめる、これからの組織のキープレイヤーを育成するための講座です。広範な領域にまたがる関係者全員を、自分の専門領域以外でもディレクションできる実践的な知識とスキルを習得します。
<次回の開催日程>
■講義日程:2020年3月27日(金)開講
■開講:19:00~21:00 全10回
■講義会場:東京・南青山
■受講定員:30名
株式会社宣伝会議 教育講座本部
E-mail:info-educ@sendenkaigi.co.jp
新着CM
-
販売促進
ファンタジー好きに訴求するグミ カンロ、空想の果実をイメージした新商品
-
販売促進
横須賀市、メタバースで観光誘致 AIアバターの実証も開始
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
コラム
サムライマックのCMに「ありがとう」と言いたい(遠山大輔)【前編】
-
AD
マーケティング
何をどう言うかよりも、どんな感情を動かしたいか―セブン銀行グループ
-
クリエイティブ (コラム)
アイデアが苦し紛れにくっつく瞬間がある――「KINCHO」ラジオCM制作の裏側
-
販売促進
ベビー用品の速達デリバリー 日本トイザらス、30分以内におむつやミルクを配達
-
AD
特集
成長企業の人材戦略
-
販売促進
「認知獲得」「販促」の両方使えるリテールメディア特性がメーカーの混乱を招く