「お茶の間」のコミュニケーションツールとして存在感
Googleは10月30日に「YouTube Brandcast 2025」を開催した。YouTubeの利用動向や企業の活用事例を紹介するイベント。今年はYouTube誕生20周年にあたり、テレビデバイスにおける活用拡大について報告があった。2024年、2025年と連続で、CTV(コネクテッドテレビ)上での視聴時間が全媒体中で第1位を獲得。スマートフォンだけでなく、家族や友人とコンテンツを共有するケースが増加しており、イベントではその要因も解説された。
CTV上での視聴時間首位を2年連続で獲得したYouTube
同社によると、YouTubeでは現在、世界で1日あたり平均2000万本以上の動画がアップロードされ、1億件を超えるコメントと約35億件の高評価が付けられている。成功要因として同社は、ユーザーが自身の興味や関心に近いコンテンツを容易に見つけられる点、フォーカスユーザーがコンテンツに強い関心を持ち、集中して視聴する傾向がある点、ユーザーがクリエイターの発信内容を強く信頼している点を挙げた。
近年の特徴として、YouTubeのテレビ視聴が増加していることも報告された。要因として、CTVに適した長尺コンテンツの増加や、バラエティ・スポーツなど従来は地上波向けだったコンテンツをYouTube上で配信する企業の増加を挙げた。さらに、テレビで活躍してきたセレブリティがYouTube向けに独自コンテンツを制作する動きも影響しているという。
