サンタも節約・タイパ重視か? 平日×物価高のクリスマス商戦、コンビニからファストフードまで様々な工夫

「手軽さ」を売りにした取り組み多数

2025年のクリスマス商戦は、物価高騰と平日開催という二重の制約の中で展開された。この商戦を制するため、企業は価格戦略からCMの放映時期、イベント施策まで、さまざまな工夫を凝らした。全体としては早割や値引きによってお得感を演出する動きが目立つ一方、年に一度のクリスマスならではの「プレミアム感」を重視した商品設計や特別なイベントを企画したケースも見られた。

飾りつけもカジュアルに

写真 「キットカット ホリデイサンタ」

クリスマスの飾りつけに使用できる「キットカット ホリデイサンタ」

カジュアルギフトで存在感を発揮したのはネスレ日本だ。同社は2025年のクリスマスについて、「物価上昇による節約志向の強まり」と「年末の忙しさによる手軽さニーズ」の高まりを指摘し、「“サクッ”と簡単ホリデイ気分」をテーマに掲げた。

近年、日本では季節の贈り物が形式的なものから、身近な人へ気軽に贈るスタイルへと変化している。こうした流れを踏まえ、受験応援の定番として親しまれてきたキットカットは、カジュアルギフトとしての立ち位置を一層明確にした。

その一環として、アダストリアが展開するアパレルや雑貨のブランド「niko and …」とのコラボレーションを実施。昨年のコラボドリンクに加え、今年は雑貨領域にも拡大し、飲食から空間演出までを含めた「クリスマス全体の体験価値」を高める狙いを打ち出した。生活雑貨では、「キットカット ホリデイサンタ マグカップ」のほか、プレート、タオルハンカチ、アクセマルチケースなどを展開した。

11月4日、クリスマスシーズン限定商品「キットカット ホリデイサンタ」も発売。2022年から販売を続けているサンタクロースデザインのキットカットだ。今年は、プレゼント交換やパーティーシーンに適した「ツリーボックス」「パーティーボックス」など、新たに3種類のアイテムを追加した。

原材料価格が高騰する中でも、昨年から販売している商品の価格は据え置き、新商品も税込1080円前後に設定。カジュアルギフトの主流価格帯を意識した設計だ。

商品は、自分用や配り用に適した小袋タイプ(税込540円)や、シェアしやすい大袋タイプ(税込1080円)に加え、ツリーの飾りとしても使える「ハートオーナメント缶」(同)や、35個入りの「パーティーボックス」(税込3000円)など、多様な用途に対応。個包装には複数のメッセージデザインと手書き欄を設け、気軽なコミュニケーションツールとしての役割も担わせた。

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