ブランド一本化で開発スピードを加速
ビックカメラの新プライベートブランド(PB)「ビックアイデア」が誕生した。既存PB「ORIGINAL BASIC」「ORIGINAL SELECT」「HashTAG」の3つを統合したもので、同ブランドでは売り場の専門販売員が拾い上げた顧客の声を取り入れた家電や雑貨などをラインナップ。3月14日に「ビックカメラ 池袋西口IT tower店」で先行販売を開始し、4月1日からグループ各店舗やECサイトなどで順次展開する。
これまで展開してきた既存ブランドは段階的に消滅する。3つのブランドが1つに集約された背景には、ブランディングの「失敗」があったという。秋保徹社長に新ブランド立ち上げの背景を取材した。
家電から雑貨までラインナップした「ビックアイデア」
「ビックアイデア」は「良いより、よくぞ。」というコンセプトのもと、収納面を意識したドライヤーや、乾燥機にかけても縮みにくいタオルなど、顧客の声を基にした商品を展開する。従来ブランドのように特定の価格帯を設定しておらず、税込1380円のハンディファンから同6万9800円のスポットクーラーまでそろえる。
エディオンの「e angle」やヤマダデンキの「HERB Relax」など、家電量販店各社はPB商品の展開に力を入れている。ナショナルブランドの家電は機能面での差別化が難しく、商品が代わり映えしにくくなっている課題がある。
そのなかで、売り場で接客できる量販店ならではの強みを生かし、顧客から吸い上げた声を反映した独自色の強い商品ラインナップを増やす動きが広がっている。
ビックカメラは2020年ごろから粗利向上のためにPBの開発強化を推進してきた。シンプルさと価格のバランスを重視した「ORIGINAL BASIC」、基本機能にプラスアルファの価値を加えた「ORIGINAL SELECT」、デザインやカラーへのこだわりを打ち出した「HashTAG」の3ブランドを展開しており、「ORIGINAL BASIC」のマイコン式炊飯器「BKS-55」が「GoodsPress AWARD 2023」の「調理家電部門 炊飯器ハイコスパモデル賞」を受賞するなど、一定の評価も得ていた。
