オタフクソースの新たな社内資格「焼そば士」 “焼そば元年”に挑む社内活性

オタフクソースは、2026年より「焼そば」に特化した取り組みを始動。その第1弾として、新たな社内資格「焼そば士」を新設し、第1回となる資格試験を昨年末から2月にかけて実施した。

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同社の業務用焼そばソースは1960年に発売されて以降、多くの店舗や家庭でお馴染みの味になっている。なぜ2026年に新たな社内制度として設けることになったのか。同社の広報に聞いた。

現在販売されている「焼そばソース」の一部。

現在販売されている「焼そばソース」の一部。

きっかけは2006年から続く「お好み焼士」

「焼そば士」は、既存の社内資格「お好み焼士」初級を保有していれば営業や生産、スタッフ部門まで職種を問わず受験できる社内資格。同社によると近年、焼そば市場は拡大傾向にあり各地域の食材などを使用した「ご当地焼そば」は200種類超え。さらには海外にも焼そば文化が浸透しているという。このような情勢に対応すべく、社員の焼そばに関する知識・技術のレベルアップを目的に新設した。

同社が社内資格を通じた人材育成に取り組む背景には、前述の「お好み焼士」の功績がある。2006年に開始した「お好み焼士」は、社員が自信を持ってお好み焼の魅力を伝えられるようにするための制度として導入された。設立当時の課題は、社員の技術や知識のばらつきがあったこと。量販店でのデモ販売や惣菜売り場での指導など、社員が現場に立って提案する機会が多いことから、社内で基準を設ける必要があったという。

「お好み焼士」インストラクター試験の様子。

「お好み焼士」インストラクター試験の様子。

現在は社員の6割が取得している「お好み焼士」だが、制度の活用は業務面にとどまらない。名刺に「お好み焼士(インストラクター)」と記載でき、名刺交換の場で話題になることも。また、お好み焼店を中心に1日1000人以上の来場がある毎年の恒例イベント「お好み焼提案会」では企画から当日の調理・試食提供まで部署横断で運営しているほか、プライベートでも家族や友人にふるまうなど、社内外のコミュニケーション促進にもつながっている。

名刺の名前下には、取得している資格が記載される。

名刺の名前下には、取得している資格が記載される。

こうした取り組みを踏まえ、焼そば領域で制度化したのが「焼そば士」だ。2025年に「焼そばプロジェクト」チームを結成し、知見の集約と情報整理、社内外への発信を強化してきた。プロジェクトでは、長年変更していなかった業務用レシピを刷新。官能検査や理化学分析に基づき、キャベツの切り方やソース・天かすを入れるタイミングまで検証し、推奨レシピを完成させた。「焼そば士」制度は上記の流れを継続的に社内へ浸透させる狙いもある。

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