マックポーク復活を印象づけた“型破り”演出 人気メニュー復刻の裏でマクドナルドが画策した驚きのCM設計

「青春の味」復活にSNS歓喜

マクドナルドの人気メニュー「マックポーク」が数年ぶりに復活した。バーガーにサイドメニューとドリンクMが付くバリューセット「セット500」に、マックポークを2月25日から追加。同セットは従来の「ハンバーガー」「マックチキン」に加えて3種類となり、新ラインアップを紹介するテレビCMを2月24日から放映。俳優の多部未華子と声優の梶裕貴が同社CMで初共演した。

写真 CM カット

梶裕貴がバスの運転手として登場する「セット500『バスのアナウンス』篇」

マックポークは2007年から2012年までレギュラー商品として、2013年には期間限定で登場。その後は終売していたが、2018年から2021年には「ベーコンマックポーク」をレギュラー商品として展開するなど、その後も復活を望む声が絶えない人気メニューだった。同社によると、「X」では2021年から現在まで「マックポーク」に関する投稿が累計4万件以上にのぼるという。

日本マクドナルド 広報担当の當山心氏は、「マックポーク」がこれほど復活を望まれていた背景について、やみつきになる味わいや、セットで500円という値ごろ感に加え、長くレギュラー商品として親しまれてきたことで、顧客にとって「思い出の味」になっている点があると見ている。実際に顧客からは「青春の味!」といった反響もあり、X上でも復活を喜ぶ声が広がった。

「1/fゆらぎ」が起用理由

セット500 バスのアナウンス篇 30秒

テレビCMは「セット500『バスのアナウンス』篇」。多部がバスに乗っていると、「次は〜マックポ…あっ」というアナウンスが流れる。運転手役の梶が「うれしさのあまり口がすべった」という体で開き直り、マックポーク復活を告げる。多部は思わずバスを降りてお礼を伝え、マクドナルドへ駆け出すという内容だ。

多部は昨年も「セット500」のCMに出演している。今回、梶を起用した理由は、バスのアナウンスを軸にした企画として「声」を重視したためだ。CMを担当した電通によると、「梶さんの『1/fゆらぎ』を持つと評される癒やしの声と、爽やかなルックスで理想の運転手を演じてもらった」という。

また梶はアニメ声優として、多部とは異なるファン層を持つことから、共演による相乗効果も狙った。

新CMの舞台を「バスの車内」とし、「アナウンス」を軸にストーリーを構成したのは、ファン待望のマックポークセット復活を印象的に伝えるための工夫だ。

2025年5月からスタートした「セット500」のシリーズは、多部が日常で500円玉を使うふとした瞬間に「セット500」を思い出すという内容で、今回も日常の中でマックポーク復活のニュースに触れる形をとっている。

そこで今回は、多くの人にとって馴染みのあるバスのアナウンスというシチュエーションを採用。また、決められた内容を無感情に伝えるはずのアナウンスが、マックポーク復活のニュースにうれしさを抑えきれず感情をにじませるという表現にすることで「思わず、聞いてしまうのではないか」という考えもあった。

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