全日本広告連盟は3月10日、広告界の発展・向上に貢献した企業や広告・メディア関係者、クリエイターらを称える「全広連日本宣伝賞」の結果を発表した。
「松下賞」はニトリホールディングスの似鳥昭雄代表取締役会長兼CEOに。「正力賞」はぴあの矢内廣代表取締役社長、「吉田賞」は先端教育機構 事業構想大学院大学学長の田中里沙氏、「山名賞」はアートディレクターの石岡怜子氏がそれぞれ受賞。また、特別賞に2025年日本国際博覧会協会が選出された。
各賞は、5月13日に静岡市内で開催される「第74回全日本広告連盟静岡大会」式典内で贈賞を行う。
広告主企業を対象とする「松下賞」を受賞した似鳥氏は、1967年に札幌で似鳥家具店を創業し、1972年に似鳥家具卸センター(現ニトリ)を設立。ニトリホールディングス社長を経て2016年より現職。生活提案型ブランドを確立させ、価値を端的に表現したコピー「お、ねだん以上。」は、企業姿勢を社会に浸透させた象徴的なフレーズとして広く定着している。また、似鳥国際奨学財団を設立し、日本国内のみならず海外の現地大学生への奨学支援を行うなど、世界各国の人材育成にも尽力している点などが評価された。
メディアやイベントなどを対象とする「正力賞」を受賞した矢内氏は、大学在学中に月刊情報誌『ぴあ』を創刊し、1974年にぴあを設立。1984年に「チケットぴあ」をスタートさせ、チケット流通事業をはじめライブ・エンターテインメント領域において幅広く事業を展開してきた。また、プラットフォーム展開を通じ、情報提供やサービスの利便性を飛躍的に向上させたほか地域活性化や地方創生にも貢献した点が評価された。2012年には「チームスマイル」を設立し、代表理事として東日本大震災の被災地復興支援活動にも取り組んだ。
広告関連会社などを対象とする「吉田賞」を受賞した田中氏は、宣伝会議の取締役副社長や編集室長を経て2016年より現職。社会人向け専門職大学院における事業構想教育を先導し、構想力を核とした教育体系を確立した。全国の自治体・企業と連携し、脱炭素化や地域持続性をテーマとするプロジェクトを数多く推進している。大阪・関西万博キャラクター、G7広島サミットロゴなどの審査員、政府広報アドバイザーなど、民間の視点から公共政策や社会的ブランディングに参加してきた功績が評価された。
クリエイターが対象となる「山名賞」を受賞した石岡怜子氏は、10年にわたって手がけた西武百貨店渋谷店などの立体イラストレーションをはじめ、広告キャンペーン、エディトリアルデザイン、パッケージデザイン、ファッションショーのセットデザインなど幅広い領域で活動してきた。2020年には姉・石岡瑛子氏の回顧展の総合プロデュースを手がけ、2022年からは渋谷区立松濤美術館館長に就任。日本のビジュアルコミュニケーションの発展への貢献や、アート領域において社会や文化に新たな価値観を継続して提示し続ける活動が高く評価され選出された。
提供:2025年日本国際博覧会協会
「特別賞は」2025年日本国際博覧会協会が受賞。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げた2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催準備、運営を通じて、万博の実現と成功に大きく貢献したことが高く評価されての受賞となった。





