出張授業などコミュニケーション強化
テレビ視聴率で知られる調査会社ビデオリサーチが、2025年下半期から2026年3月にかけて自社の企業CMをテレビに出稿している。同社がテレビCMを放映するのは今回が初。SNSでは「ビデオリサーチのCMを初めて見た」「誰に向けたCMなのか」といった声が上がり、注目を集めた。
調査会社がマス広告を打つ背景には、コロナ禍以降に深刻化した調査環境の変化がある。今回のコミュニケーション活動の背景や目的について取材した。
ビデオリサーチ 企業CM 「見るを、見つめる。篇」(30秒)
今回テレビで放映されたのは、2022年4月に公開された企業CM「見るを、見つめる。篇」だ。
Webで公開されている60秒版は、テレビをつけるシーンから始まり、視聴率の折れ線グラフとともに、さまざまな媒体で番組を視聴する人々の姿を映し出す。「今、テレビをつけた人がいる。そこが、テレビの現場だ。見るか見ないか、判断は一瞬。私たちはその様子を伝えてきた」というナレーションに続き、折れ線グラフがハートや炎、音符などへと変化していく。
ビデオリサーチ 企業CM 「見るを、見つめる。篇」(30秒)
「視聴率はただの数字ではない。その向こうには人がいる」「時代とともに見方は変わる」「見る手段、見る画面、見る場所。すべてを測る」といった言葉を重ね、最後は「見るを、見つめる。」で締めくくる内容。テレビでは30秒版と15秒版を放映した。
テレビCMのターゲットは一般の生活者であり、調査サンプルとなりえる生活者に対する認知や親近感の醸成が直接の狙いだ。視聴率という社会や企業の判断に欠かせない調査への理解を広げることも意図している。
ビジネス戦略室グループマネージャーの平野竜太郎氏は、今回のコミュニケーションを「明確に生活者を主語に据えた、初の本格的な活動」と位置づけている。
品質を担保する直接訪問へのこだわり
ビデオリサーチは、テレビ視聴率をはじめ、メディアデータ、広告データ、マーケティングリサーチを扱う。中でも視聴率は、スポットCM枠の取引の基準となることから「カレンシー(通貨)データ」とも呼ばれる。
