ロッテは3月25日、新アイスブランド「アジアに恋して」の新商品発表会を開催した。同社が完全新規ブランドを立ち上げるのは約10年ぶり。4月6日より全国で発売する。
プロモーションではアイドルグループ・CUTIE STREETを起用。川谷絵音氏が書き下ろした楽曲『ナイスだね』を用いたテレビCMを展開するほか、東京・名古屋・大阪での交通広告、TikTokでのコンテンツ配信など、デジタルとリアルを横断した施策を実施する。
CUTIE STREETの8人と、ロッテ ロッテ中央研究所 アイス研究部 荻野まみ氏、マーケティング本部 新商品開発部 西山侃輔氏。
亜熱帯化する日本の嗜好に着目
「アジアに恋して」は、黒糖烏龍ミルクティー、クリーミー杏仁豆腐、ジャスミンミルクティー、マンゴーラッシーの4種で販売を開始する。
ロッテ マーケティング本部 新商品開発部の西山侃輔氏は、新ブランド立ち上げの背景に「日本の気候の変化」を挙げた。
ゲリラ豪雨や高湿度化が進む日本の「亜熱帯化」に伴い、日本人の味覚もアジア地域で好まれる爽やかな酸味やスパイス、お茶の香りを求める傾向にあると分析。一方で、アイス市場は長らく既存フレーバーが中心であり、外食チェーンやお茶専門店で進む「アジアトレンド」が十分に取り込めていない点に課題を感じていたという。西山氏は「アイス市場に対して新たな波をつくっていきたい」と意気込みを語る。
ネーミングにも若年女性の声を反映
商品の特徴は、アジアンスイーツに見られるフルーツや茶の「香り」の設計にある。開発担当のロッテ中央研究所 アイス研究部 荻野まみ氏は「口に含んだ瞬間と、飲み込んだ後に抜ける香りの二段階を楽しめるよう設計した」と説明。リラックスタイムに適したデザートアイスとしての価値を打ち出す。
パッケージは花柄フレームと鮮やかな背景色を採用し、視覚的にも “アジア感” と高揚感を演出した。
ネーミングや商品開発では、大学生や若手社会人など若年女性へのグループインタビューを複数回実施。「アジアに恋して」は提示した候補の中で最も支持を集めたもので、略称の「アジ恋(あじこい)」も学生たちの中から自然発生的に生まれたものを採用した。
事前のコンセプト調査では、全世代の購入向が約60%であったのに対し、若年女性では80%に達しており、「自分たち向けの商品」として高い受容性が確認されたという。
楽曲起点で拡張するプロモーション
川谷絵音氏による書き下ろし楽曲『ナイスだね』は、アジアの要素を取り入れたサウンドとCUTIE STREETらしいポップさが特徴。3月16日に公開されたMVティザーは、ファンを中心に話題を集めた。
当初はCM用にキャッチーな楽曲の制作を検討していたところ、事務所側からタイアップ楽曲の提案があったという。特徴的な「スプーンダンス」を軸に、SNSでの拡散も狙う。
テレビ CM「ひとくちで、旅するみたい」篇(30秒)より。
新商品発表会ではメンバーによる新・宣伝部長の座をかけた “KAWAII 食レポ・ガチンコ対決” が行われ、「マンゴーラッシー」を試食した “川本さん・佐野さんペア” が勝利した。
2026年秋冬には新作も予定
ジャスミンミルクティーとマンゴーラッシーは期間限定商品とし、2026年秋冬には新商品の投入も予定する。
西山氏は今後について「新しい挑戦を続け、お客さまを飽きさせない工夫を重ねていく」と述べ、一過性に終わらないブランド定着への意欲を示した。
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