「バーチャル文化はまだここから」担当者が明かす、星街すいせいの会見と広告に込めた想い

バーチャルアイドル・星街すいせいは、個人事務所となる “Studio STELLAR(スタジオ ステラ)” を設立。それに伴い、3月23日にはメディア向け説明会を実施。そこで、現在渋谷に展開している広告ジャックに対するこだわりを担当者に聞いた。

JR渋谷駅ハチ公前広場の広告。

星街すいせいさん(右)とMCの藤井貴彦アナウンサー(左)。メディア向け説明会にて。

星街すいせいはYouTubeチャンネル登録者数280万人を超える人気VTuber。2018年にデビューし、2019年からはカバーが運営するホロライブに所属して活動してきた。自身のチャンネルでの配信活動はもちろん、音楽活動も積極的に行いオリジナル楽曲を多数発表。昨年は武道館、直近ではKアリーナ横浜での単独ライブを成功させており、バーチャルアイドルの先駆者として活躍している。

新しく公開された星街さんのアーティスト写真。

今回設立したStudio STELLARは、星街さん自身が個人の表現活動(日々の配信、音楽活動、メディア出演、グッズ展開など)を、よりダイレクトかつ自由な発想で展開していくための新たなエンターテインメント拠点。次なる目標として掲げる東京ドームでのライブに向けた大きな一歩であると同時に、バーチャルカルチャーを次のステージへと牽引し、あとに続く表現者たちの「道」となるべく、更なる高みを目指す新しい挑戦だとしている。

一方通行で 終わらない、世界観を体験する説明会

メディア向け説明会では、藤井貴彦アナウンサーのMCで、Studio STELLARの設立を発表した前日のライブ配信の振り返りをはじめ、今後の活動に対する想いなどが星街さんの口から直接丁寧に明かされた。

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メディア説明会の模様。メディアとのレスポンスもあり、終始和やかでありつつ、個人事務所設立に向けた想いが丁寧に語られた。

今回の発表会について星街さんは、「VTuberが記者会見をするっていうのはなかなか見ない光景なんじゃないかなと思っていて。それがまた面白いかなと思っているのと、新しい挑戦を今後していく上で、『こういう挑戦もするんだよ』ということを、発表から一夜明けた今やるのはアリだなということで決めさせていただきました」と語る。

発表会を成功させるために、演出も細部までこだわったという。実際、会場には温かみのあるランプが多数レイアウトされた幻想的な空間が広がっており、星街さんのイメージのひとつである「Stella」を想起させる。壇上もゆったりとした椅子と台座が設置され、星街さんと藤井さんによる、いわば対談のような和やかな雰囲気でメディアを迎えた。

ゆったりとした雰囲気で、発表にも集中できる空間づくりが見られる。

クリエイティブを担当した大澤創太氏(NERD)は、「バーチャルとリアルが隔たりなく見える、これまで誰も見たことがないような光景を目指して今回の記者会見を制作しました。個人事務所設立という大きな決断を、より話題性高く、かつ本質的に伝えるためには、単なる一方通行のPRアプローチではなく、メディアのみなさんを巻き込んだ“体験の場”が必要だと感じたからです」と、演出背景を明かす。

その上で、「VTuberだから」という先入観を持たず、ひとりの表現者として真摯に向き合って対話してくれると確信して、藤井さんに司会を依頼。個別取材のパートに関しても「各メディアの記者が星街すいせいのとなりに座って取材をしていく」というリアルな体験性を持たせるなど、この熱気と対話の空間そのものが今回の “個人事務所設立” を象徴するような新しいチャレンジとして試みたという。

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