書店を「再定義」するという出発点
「有隣堂 BASEGATE 横浜関内店」は、関内駅の目の前にオープンした新たな商業施設「BASEGATE 横浜関内」の中にある。旧横浜市庁舎だった建物が「ザ レガシー」と名付けられ、うち地下1階~地上2階が有隣堂の店舗だ。
「有隣堂 BASEGATE横浜関内店」。ロゴは今回の店舗オリジナルだ。多様な売場や什器のイメージと、旧市庁舎の歴史的外観を重ねたデザイン。
地下1 階は洋食ダイニングやギャラリーが入った「CAFE & CULTURE」フロア。路面の1 階は「LIFE & DELIGHT」フロア。食品や雑貨、ローカルプロダクトなどが集まった売場だ。
雑貨やフードを展開し、ドリンクスタンドも併設している1 階の「YURINDO Port Bazaar」。
地下1 階に入るのは、懐かしい洋食を現代版にアレンジして提供するオールデイダイニング「1909 ユウリンショクドウ」。
そして2 階が、書店とコワーキングスペースが一体となった「BOOKS & THINK」フロアになっている。
2 階は中央に受付があり、その右手に書店「有隣堂」の売り場が。左手には、会議室やミーティングブースなども用意したコワーキング&ラウンジ「Cultivate Space」がある。
有隣堂は今回の店舗を「新たな有隣堂を発信していく複合文化拠点」と位置付けており、新店舗のプロジェクトは「書店の機能そのものをもう一度定義し直す試み」であると同社の執行役員であり経営企画本部広報部 部長の渡辺恭さんは説明する。
「書店を取り巻く環境は大きく変化しています。情報そのものはオンラインでも手に入る時代だからこそ、リアルな書店には、人が立ち止まり、思考を深め、偶然の出会いを得られるような体験価値がこれまで以上に求められていると感じていました。そこで私たちは、目的買いの場になりがちな書店を、単に本を販売する場所ではなく、『知と体験を交わす場』として再定義に取り組むことにしたのです」。
そこから生まれたコンセプトが「あなたの好きに新しい1ページを。」だ。来店客一人ひとりの“好き”を起点に、新しい発見や行動が生まれてほしいという思いを込めている。
さらに同社の創業の地である伊勢佐木町にも程近く、横浜スタジアムも徒歩すぐ。ビジネスや家族連れを含む幅広い層の人々が訪れるこの立地は、回遊や滞在を楽しめる場として親和性も高く、新たな挑戦の場としてぴったりだったという。
「当社がこれまで大切にしてきた『本を通じて文化を繋ぐ』という価値はそのまま引き継ぎながら、何かを買うためだけの場所ではなく、回遊し、滞在し、体験できる場として立体化していきたいと考えました」(渡辺さん)。





