「大変申し訳ございません」、ファミマの“お詫び風広告”が再び話題 話題化成功の一方、紛らわしさへの指摘も

「大変申し訳ございません。」。ファミリーマートの公式Xアカウントが4月16日に投稿した内容が注目を集めた。謝罪の言葉とともに、大きく「お詫び」と記した画像を添えた投稿。一見すると謝罪文のように見えるが、読み進めるとキャンペーン告知であることが分かる。SNS上では「これでは嫌でもお客様の目を引く」といった反応が上がる一方、「文字をもう少し大きくしてもらえると良かった」など、紛らわしさを指摘する声も寄せられている。

ファミリーマートが投稿した「お詫び」風の画像

ファミリーマートが投稿した「お詫び」風の画像

今回訴求したのは、ファミマオンラインで対象商品をファミペイ払いで購入すると、ファミマポイントを通常の10倍進呈するキャンペーンだ。期間は4月7日から30日まで。ファミリーマートは2月にも、ファミマオンラインでのファミペイ払いによるポイント10倍還元施策を実施していた。

投稿画像では、こうしたキャンペーン内容を“謝罪文”の体裁に乗せて伝えた。画像には「平素よりファミマオンラインをご利用いただき、誠にありがとうございます。先に謝らせてください。おトクすぎて、本当に申し訳ございません」と記載。そのうえでキャンペーンの内容を説明し、「期間中にご利用いただくだけで、ファミチキやおむすびなど、いつものお買い物に使えるポイントがしっかり貯まります。ちょっと貯まりすぎかもしれません」といった文言も添えた。

さらに「以前も実施したキャンペーンではあるのですが、見返してみてもやっぱりおトクすぎる気がするので、皆様への日頃の感謝をこめて今回もやります」とし、最後は「改めて申し上げます。おトクすぎて、申し訳ございません。この機会、どうか遠慮なくご利用ください」と締めくくった。

ファミリーマートは、2025年11月のブラックフライデーでも同様の手法で話題を広げていた。11月17日午後8時に公式Xへ投稿した画像では、「10倍値上げのお詫び」と題し、一見すると消費者への謝罪文のように見せながら、実際にはブラックフライデーに合わせたキャンペーンを告知した。「ファミマのブラック“フライ”デーで揚げ物2個買うともらえるファミからを去年より10倍値上げいたしました」「10倍値上げでも、おトクすぎて申し訳ございません」といった表現でインパクトを生み、「10円なのにインパクトのすごいポストだ」といった反響を呼んでいた。

こうした“お詫び風広告”を活用する企業は少なくない。日清食品ホールディングスは2015年12月18日、「10分どん兵衛」の提唱者であるマキタスポーツと開発担当者の対談を、新しい食べ方を提案できなかったことへの“おわび広告風”コンテンツとしてWebサイトに掲載した。「まさかのおわび」という文脈で多くのメディアに取り上げられ、SNSでも拡散。多くの人に試してもらうきっかけになったという。Twitter(現X)でトレンド入りし、2万ツイート以上拡散され、サイトPVは一瞬で100万に達した。さらに2016年1月と2月には、売り上げが前年同月比50%増を達成した。

このように、お詫び風広告は大きな効果を生む一方、手法としてすでに広がっているうえ、紛らわしさを指摘する声も増えている。謝罪という強いフォーマットを使うからこそ、運用には慎重さも求められそうだ。

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