2026年3月に公開された政府広報のWeb動画「どきどきサイクリング」が、公開2か月で162万を超える再生回数、2.9万いいねを獲得し、SNS上でも話題となっている。
本作は、2026年4月1日に自転車の交通違反に青切符が導入されることを受け、その交通ルールを改めて理解してもらうことを目的に制作されたもの。動画では、主人公が「指定場所における一時停止」「車道の左側を通行」「ながらスマホ、飲酒運転の禁止」「ヘルメット着用」といった基本ルールを、シミュレーションゲーム風のストーリーを通して学んでいく。
動画制作にあたり、オリエンテーションでクリエイティブチームに示された訴求ポイントは2点だった。
一つは、自転車事故において、自分が被害者にも加害者にもなり得ること。そして重過失致死傷罪に問われたり、多額の賠償額の支払いが命ぜられるなど、社会的なリスクが伴う可能性があること。もう一つは、守るべき交通ルールを正しく伝えること、である。
「ターゲットは、10代から20代の若年層。オリエン通りの内容をそのまま真面目に説明しても、一瞬で離脱されてしまいます。そこで、できるだけ広告を感じさせず、思わず見てしまう動画を作るという方針をチームで決めました」と、クリエイティブディレクター 濱田雄史氏。
プランナー 大庭万季氏が着目したのが、「交通ルールの理解には、自転車に乗った一人称視点がわかりやすい」ということ。そこから、若者に人気の没入型恋愛ゲームをパロディにする企画を立案した。
主人公は、就職を控えた大学生・梅使来乗子(バイシクルノルコ)。彼女が自転車で街中を走っていると次々とイケメン警察官に出会い、ときめく出来事が起こる。そんなユーモラスなストーリーの中で、自転車の交通ルールを丁寧にひもといている。
出典:政府広報YouTubeオンライン「どきどきサイクリング|ゲーム感覚で自転車の交通ルールを学ぼう!【Full】」
この「警察官 × イケメン」というギャップのある設定は、昨年、イケメン警察官のイラストがXでバズっていたというトレンドを踏まえたものだ。
登場するのは、「王道イケメン」「クール系イケメン」「ムキムキイケメン」のオリジナルイケメン警察官トリオ。「名探偵コナン」の二次創作でも人気のイラストレーター・瀬上さんが、キャラクターデザインを手がけている。
3人の警察官の声は、名探偵コナンで大人気のキャラクター「三つの顔を持つトリプルフェイスの警察官・安室透」役の人気声優・草尾毅さんに依頼。それぞれの警察官のキャラクターや喋り口、存在感をバラエティ豊かにするべく、クリエイティブチームは大江海監督、瀬上さんと相談。さらに草尾さんに1人3役を演じてもらい、個性豊かなキャラクターが生まれた。また、主人公・乗子は、声優・夏目妃菜さんが演じている。
