北海道の広告を称える「SCC賞」最高賞は「平和を守る人を、守る。」小樽の縫製メーカーの採用ポスター

北海道をテーマにした広告とその制作者を顕彰する「SCC賞2026」(主催:札幌コピーライターズクラブ)の審査会が5月16日に実施され、受賞結果が発表された。最高賞である「SCCグランプリ」には、北海道小樽市に縫製工場を構える装研産業のリクルート広告シリーズのポスターが選出された。制作したのはクオラスのコピーライター、西野入慎吾氏。

装研産業は自衛隊の制服やテントなどを専門に扱う、従業員数約70人のメーカー。近年の若年層のエントリー数減少や従業員の高齢化を課題としており、2025年から高校生を中心とした採用活動を強化している。ポスターは説明会などの場に持ち運びやすく、長期的に活用できる制作物を目指して企画された。

職人たちの矜持を表現したコピー

ポスターは「平和を守る人を、守る。」をタグラインに据え、従業員がミシンで衣服を縫う様子や、採寸・裁断といった日々の業務風景を切り取った。メインのコピーとボディコピーを組み合わせ、言葉をしっかりと読ませるレイアウトに仕上げている。

ボディコピーにはジャケットやレインコートなど同社が手がける製品名を盛り込み、ポスター1枚で事業内容が理解できるよう構成した。

受賞した西野入氏は制作の意図について、「従業員の皆さんと雑談をする中で感じた、技術を獲得するまでの日々の努力や製品を生み出す上でのこだわり、プライドなどを『私たちが守らなければ、誰も守れない服がある。』『守るものがあると強くなる。人も、服も。』といったコピーに凝縮しました」とコメントしている(『ブレーン』2026年6月号より)。

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