アサヒビールは5月29日、10月の酒税改正を見据え、「アサヒスーパードライ」ブランドの中味・パッケージ・コミュニケーションを刷新すると発表した。ビール類の税率統一により、ビールへの関心が高まると見込まれる中、発売以来の価値である「辛口」と近年注力する「冷え」を強化する。1987年の発売から2022年のフルリニューアルまでを“スーパードライ 1.0”、それ以降を“2.0”とし、今回の刷新を“スーパードライ 3.0”と位置づけている。
リニューアルした「スーパードライ」
「アサヒスーパードライ」「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」は8月上旬以降の製造分から順次切り替え、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は10月6日から発売する。「スーパードライ」の2026年目標は前年比103%、システム障害発生前の2024年比では97%としている。
10月の酒税改正では、ビール、発泡酒、新ジャンルの税率が350ml換算で54.25円に一本化される。これにより、ビールは350mlあたり9.1円の減税となる一方、発泡酒・新ジャンルは7.26円の増税となる。
ビールと新ジャンルの価格差が縮まることで、これまで価格を理由に新ジャンルを選んでいた消費者が、改めてビールを選びやすくなる可能性がある。
同社によると、2020年と2023年の酒税改正を経て、ビール類の数量構成比におけるビールの比率が上昇し、足元では57%まで高まっている。また、2026年10月の酒税改正後に「さらにビールを飲む量を増やしたい」とする顧客が、ビール類ユーザー全体の約35%いるという。
常務執行役員マーケティング本部長の古澤毅氏は、「価格差が縮小していく中で、もう一度、お客さまが『本当にうまいビールは何か』を求める瞬間がやってくる」と話した。その時に選ばれるブランドになるために、「ブランドの価値を明確化し、それを磨いていくことが非常に重要」と強調した。
“スーパードライ 3.0”で「辛口×冷え」を強化
同社は2025年から、ビールに求められる価値として「冷え」に着目し、冷やすことで「スーパードライ」の“辛口のうまさ”が引き立つことを訴求。4℃未満で提供する「スーパーコールド」認定店や「スーパードライ エクストラコールド」設置店、キンキンタンブラー取扱店を拡大している、
