成長を遂げるスタートアップ企業では、どのようなマーケティング戦略が実行されているのでしょうか。新興企業の戦略から新しいマーケティングの方法論を導き出します。
※本記事は月刊『宣伝会議』2026年9月号に掲載しています。
ミツモア
設立 2017年2月
従業員数 約350名
事業概要 オンライン見積もり・受発注プラットフォーム「ミツモア」の運営、現場業務支援システム「プロワン」の運営など
2017年に創業し、ハウスクリーニングや引越しなど、多岐にわたるローカルサービスの専門家とマッチングするプラットフォームを提供するミツモア。個人向け、法人向け合わせて850種類以上のサービスを扱う「ミツモア」には、全国約10万の事業者が登録する。
特徴は、ユーザーの要望を適切に把握するために用意された約10問の質問に答えるだけで、最終金額に近い見積もりが提示される仕組みだ。利用者は無料・最短1分で見積もりを入手し、サービス内容や金額を比較できる。「ミツモア」に登録する事業者側が、成約金額に応じて手数料を支払うビジネスモデルだ。
「一般的な一括見積もりサイトは、利用者の条件が曖昧なまま、とりあえずの金額を提示することが少なくありません。当社は金額の分岐点を質問で押さえ、事業者にもパターン別の金額を細かく設定してもらうことで、実態に近い見積もりを実現しています」と執行役員(マーケティング・人事管掌)の高井洋輔氏は話す。
同社は、もうひとつの事業の柱として、設備工事やリフォームなどの現場事業者の業務を支援するSaaS「プロワン」を展開する。顧客管理から見積もり、工程、請求までを一元化し、現場業務全体の生産性向上を支援する。「ミツモア」事業を通じて見えた現場業務の課題を解決するため、「プロワン」が生まれた。同社では、特定業界に特化し、現場の生産性を高めていく「プロワン」を成長領域と位置づけている。
2つの事業に通底するのは「日本のGDPを増やし 明日がもっといい日になる と思える社会に」というミッションだ。ビジネスにおける無駄を省き、世の中の生産性を高めることで、GDPにも良い影響を与えることが、創業以来の一貫したテーマとなっている。
ミツモアの事業の柱となるのは、オンラインで見積もり比較ができる「ミツモア」と、現場仕事向けの業務支援を行う「プロワン」。
マーケティング本部では、「ミツモア」「プロワン」の各事業本部と連携しながら、toC、toB、それぞれのチームで「サービスの認知」「顕在化したユーザーの獲得」「利用者のグロース」を推進する。同本部が今、重視するテーマは2つある。ひとつが「AI」だ。
…この続きは月刊『宣伝会議』9月号で読むことができます。
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