LINEヤフーは9月28日、子ども向けポータルサイト「Yahoo!きっず」を12月4日に終了すると発表した。1997年にサービスを開始し、子どもが安全にインターネットを利用するための検索や学習コンテンツを提供してきた。11月には、サービスの思い出を振り返る特別ページを公開する予定だ。
Yahoo!きっずが始まったのは1997年11月4日。当時のヤフーは、株式店頭公開を記念した社会貢献事業の一環として、小中学生を中心とする子ども向けの検索サービスとして立ち上げた。
対象年齢は7~15歳。スタッフが実際にWebサイトの内容を確認し、子どもにふさわしいサイトを登録する仕組みを採用していた。ヤフーは当時、Yahoo!きっずを子どもにとってインターネットの「はじめの一歩」と位置付けていた。
その後は検索にとどまらず、学習コンテンツやゲームなどを拡充。独自のフィルタリング機能を備え、小学校のPC室に設置された端末のポータルサイトとしても利用されてきた。2024年のリニューアル時点では、学習などに活用できる約3200件のコンテンツを提供していた。
大人まで熱中した「プニキ」
Yahoo!きっずの思い出として、ネット上で特に知られているのが、かつて「Yahoo!きっずゲーム」で提供していたFlashゲーム「くまのプーさんのホームランダービー!」だ。
プーさんを操作し、「100エーカーの森」の仲間が投げる球をホームランにするゲーム。一見すると子ども向けの内容だが、後半になるほど難易度が高まり、動画サイトやインターネット掲示板などで大人のユーザーにも広がった。プーさんは「プーの兄貴」を縮めた「プニキ」、最終盤に登場するクリストファー・ロビンは「ロビカス」と呼ばれるようになった。
ゲームのURLが貼られると「ハランデイイ(貼らんでいい)」と返すのも定番のやりとりとなるなど、Yahoo!きっずの枠を超えたネットミームに発展した。
この呼び名は、ヤフー公式にも“逆輸入”された。2014年、Yahoo!きっずのiOSアプリ終了を受けて、Web版も終了すると誤解するユーザーが現れた際、Yahoo! JAPANのカスタマーサービス公式X(当時Twitter)は「きっずは終わりません…!プニキも健在です」と投稿。「公式もプニキと言うのか」と話題になった。
