「北海道十勝チーズというシリーズ単位から、よつ葉ブランドという軸へ転換する」——よつ葉乳業(札幌市)は9月28日、2026年秋季新商品・リニューアル商品の発表会を開催し、家庭用チーズ商品および「よつ葉 北海道アイスクリーム」シリーズのパッケージデザインを刷新すると発表した。いずれも10月から順次切り替えを進める。
「産地訴求」から「ブランド訴求」へ
今回のリニューアルは、同社が2026年3月に発表したブランド刷新戦略の一環に位置づけられる。パッケージデザインとプロモーションを一体的に刷新し、カテゴリー横断で「よつ葉」ブランドの価値を高めることを目指す狙いだ。
関連記事
9月28日に開催した発表会でマーケティンググループ部長兼商品開発グループ部長の後藤英嗣氏は、「カテゴリー横断でデザインフォーマットを揃え、よつ葉の視認性を高めていくことが目的」と改めて説明した。
チーズカテゴリーでは、これまで「北海道十勝」シリーズとして産地の価値を中心に訴求してきた。今回の刷新では「北海道十勝」の価値は継続して訴求しつつも、パッケージ上の主役を「よつ葉」ロゴに変更する。後藤氏は「よつ葉の信頼・品質が一目で伝わる設計とした」と述べた。
アイスクリームについても同様の方針で、天面・側面ともにロゴが際立つよう配置を見直した。同社が実施した消費者調査では、従来のパッケージに「価格に見合った高級感が欠けている」という課題が確認されており、シズル写真の追加によりおいしさの訴求も強化している。
「よつ葉のある暮らし」でブランド認知向上を図る
パッケージ刷新と並行して、同社はプロモーションも本格展開する。コミュニケーションテーマに「よつ葉のある暮らし」を掲げ、牛乳・ヨーグルト・チーズ・バターの複数カテゴリーを同一の広告フレームで展開することで、「よつ葉ブランドとしての一体感」を高める狙いだ。牛乳・ヨーグルト編はすでに全国で放映中であり、チーズ・バター編は2026年下期から展開する。すべてのカテゴリーを横断して、10月から3月までTVerやYouTube・Instagramにて広告配信、また11月から12月にかけてテレビCMを放送予定だという。
取締役執行役員・営業統括部長の桜庭弘人氏は、事業概況を説明する中で、コスト上昇が続く厳しい環境下でも「当面、価格については据え置きを基本とした対応を進める」との方針を示した一方で、「価格だけではなく、商品の価値や品質で選んでいただけるブランドを目指す」と強調した。
なお、発表会の質疑応答でヨーグルトなど先行リニューアル品の売上への影響について問われた後藤氏は、「現時点では明確な数字として発表できる段階にない」と回答しつつ、「チルドカップやバターなど、一連のブランドリニューアルを続けていくことがまずは重要」との考えを示した。




