ちいかわファンは “商品” ではなく “あの場面” を買う? 青雲、オキシクリーンに共通する「逆転コラボ」 ほかのIPにはない「強さ」とは

グラフィコは10月2日、酸素系漂白剤「オキシクリーン」から、「ちいかわ」をデザインした数量限定商品「オキシクリーン 1500g ちいかわパッケージ」を発売した。漫画にオキシクリーンが登場してから約4年半を経て、正式なコラボ商品が登場した。

通常のオキシクリーンは青を基調としたパッケージだが、限定商品ではピンクを基調としたデザインを採用。内容量は1500グラムで、メーカー希望小売価格は1500円(税別)。全国のドラッグストアやホームセンター、スーパーのほか、「ちいかわマーケット」「ちいかわらんど」などで数量限定で販売する。使用後は別売りの詰め替え用を補充して容器を継続して使える。

一見すると意外な組み合わせだが、「ちいかわ」とオキシクリーンの接点は2022年までさかのぼる。

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「オキシクリーン 1500g ちいかわパッケージ」(左)、「ちいかわ 青雲 45本入」

原作に登場していた「オキシ漬け」

ナガノ氏がXで公開した「黒い流れ星」をめぐるエピソードでは、同年3月16日の投稿にオキシクリーンが実名で登場。黒い流れ星によって同じ一日を繰り返す状況から抜け出そうとするちいかわが、解決策を調べる中で「オキシ漬け」にたどり着く様子が描かれた。

翌17日の投稿では、実際にオキシクリーンを用意し、黒い流れ星を「オキシ漬け」にしようとする展開となっている。

この投稿には当時、オキシクリーン公式Xも反応。「ちいかわ」の投稿への返信や、スタッフが描いたイラストを公開するなど、作品内への登場を受けたコミュニケーションを展開していた。

その後、「黒い流れ星」編はテレビアニメでも映像化。2024年10月から2025年1月にかけて関連エピソードが放送され、原作で描かれたオキシクリーンの場面もアニメ化された。

今回の商品化にはSNSでもさまざまな反応が寄せられている。原作の「黒い流れ星」編を知るユーザーからは「黒い星漬けなきゃ」と、作品内の“オキシ漬け”を踏まえた声が上がった。一方、「可愛すぎるじゃん。使うのがもったいなくなりそう」とパッケージデザインに注目する声も見られた。

過去にはお香とのコラボも

「ちいかわ」では過去にも、作品内で先に実在ブランドとの接点が生まれ、後に正式なコラボ商品へと発展した例がある。

日本香堂の「青雲」では、2021年12月に公開された漫画でハチワレがテレビCMで知られる「青雲」の楽曲を歌う場面が登場。その約3年半後の2025年5月に、コラボ商品「ちいかわ 青雲 45本入」が発売された。店頭販売分は発売翌日時点で完売した。

こうした商品展開の背景には、「ちいかわ」ならではのIPとしての特徴もある。キデイランド取締役/ちいかわらんど事業部 部長の岸本天氏は、ちいかわというIPについて、キャラクターそのものだけでなく、原作漫画のストーリーや場面自体が強く支持されている点を特徴として挙げている。

そのため、作品内で描かれた出来事や印象的なシーンが、後の商品展開でもファンとの接点になりやすい。青雲に続き、今回のオキシクリーンも、漫画で描かれた「オキシ漬け」という文脈を持つ商品だ。

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