TKPは10月30日、音楽制作やクリエイターのマネジメントを手がける懐刀(ふところがたな)と、合弁会社「響咲(ひさき)」を12月1日に設立すると発表した。ボイスコミックアプリの制作を皮切りに、漫画作品のアニメ化に向けた権利取得やライセンス展開など、コンテンツIP事業に参入する。
新会社の資本金は2200万円。出資比率は懐刀が51%、TKPが49%で、代表取締役には懐刀の代表取締役・雨宮朋臣氏が就任する。
懐刀は、アニメ、ドラマ、映画、ゲームなどの音楽制作を中心に、作曲家や音楽クリエイターのマネジメント、プロデュースを手がける企業。「僕のヒーローアカデミア」「ハイキュー!!」などの音楽を手がけた林ゆうき氏、「呪術廻戦」「薬屋のひとりごと」などの音楽制作に携わった桶狭間ありさ氏らが所属している。
IPの多面的な展開に着目、全国の拠点との連携も
TKPはこれまで、貸会議室やイベントホール、ホテルなどの企画・運営を通じて事業領域を広げてきた。さらなる成長に向けた新規事業の一つとして、今回、コンテンツIP事業に取り組む。
参入に当たり着目したのは、漫画やアニメなどのIPを、多様なメディアに加え、リアルイベントや商品化へと展開することで生まれる事業機会だ。新会社では、懐刀が持つ声優や作曲家とのネットワーク、コンテンツ制作の知見と、TKPが全国に展開する拠点ネットワークを組み合わせ、IPの発掘・開発から事業展開までを一体的に進める。
将来的には、TKPが運営する貸会議室やイベントホール、ホテルなどで、IPと連動したリアルイベントを開催することも視野に入れる。既存事業との連携を通じ、新たな事業機会の創出を図る考えだ。
第1弾はボイスコミックアプリ、アニメ化の権利取得も
新会社の第1弾として制作するのは、声優によるフルボイスに、効果音や音楽、演出を組み合わせたボイスコミックアプリ。現在、複数作品の配信に向けて準備を進めている。
漫画を「読む」ことに加え、声や音とともに「体験する」コンテンツとして提供。原作ファンだけでなく、これまで作品に触れる機会がなかった層との接点をつくり、ファン層の拡大を目指す。ボイスコミックのほか、短尺動画や派生コンテンツも企画・制作し、各種配信プラットフォームなどで展開する。
また、漫画作品などのアニメ化をはじめとする各種利用権を取得し、コンテンツの制作、放映、配信、ライセンス展開などを進める。作品ごとの特性や成長可能性を見極めながら、IPの価値向上と収益機会の創出につなげる。

