電通とオレンジページは、農業の活性化などを目的とした共同事業「オレンジページ畑プロジェクト」を4月に開始する。
プロジェクトのテーマは、「オレンジページ畑から、ていねいな暮らしをはじめよう」。一般生活者が農業の現場に参加することをプロジェクトの核に据え、農業体験や加工品製造体験などのプログラムを策定、中長期的には、市販する農加工商品の開発や流通・外食分野への広がりも視野に入れながら、日本の農業の活性化の一助としたい考えだ。
取り組みの第一弾では、長野県上田市にある耕作放棄地を畑に復元し、「オレンジページ畑」第一号地として大豆づくりを行う。一般生活者が農家と協力して大豆を栽培・収穫し、豆腐・味噌づくりにも取り組む予定。農地の運営・管理は、契約農家として「信州ファーム荻原」が担い、各種体験プログラムの企画・運営はオレンジページが担う。参加募集告知は、オレンジページが発行する月2回刊の生活情報誌『オレンジページ』4月2日号の誌上で行う。
参加者は一定の参加費を支払うことでプロジェクトメンバーとなり、農作業体験や食品加工体験に参加できるほか、農作物や加工品を入手することができる。
この取り組みを通して農家は、消費者と直接接点を持つことや『オレンジページ』で紹介されることによって販促・宣伝効果を得ることができる。また「出版社や広告会社、一般生活者といったこれまで農業と関わりがなかった人との協働が、農業関係者にとって良い刺激になるようだ。従来の農業の慣例にとらわれない新しい取り組みをしたいと考えている農家も多く、そうした積極的な農家と協力することで、農業の新たな可能性を生み出すことができると考えている」(電通担当者)。
またオレンジページは、現在、誌面のメインコンテンツとしている料理レシピ提供から、食材づくりという「食」の源流に遡ることで、「食」に関するさらに多様な提案を一般生活者・読者に提供していきたい考え。
電通は、畑で育てた食材が生活者に届くまでの各フェーズで得られる知見を、企業のコミュニケーション活動へのソリューション提供に活かすほか、一般企業のプロジェクトへの参加方法を模索したいとしている。また、同社の幅広いネットワークを活用し、農業関連団体などと連携しながら、プロジェクトの趣旨に賛同する農家の輪を広げ、展開地域・作物の拡大を図る。
各社のプロジェクト担当部門は、電通は4月1日付の新設部門である出版ビジネス・プロデュース局、オレンジページはニューメディアクリエイション部。
新着CM
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
クリエイティブ
「これでいいのか?」これからの広告(東畑幸多)コピー年鑑2023より
-
コラム
語り出すと止まらない!櫻坂46の魅力(遠山大輔)【後編】
-
AD
マーケティング
顧客を見定め、効果的にEC・エリアマーケティングを構築
-
販売促進
ファンタジー好きに訴求するグミ カンロ、空想の果実をイメージした新商品
-
販売促進
横須賀市、メタバースで観光誘致 AIアバターの実証も開始
-
AD
特集
OOHと生活者の交差点を考える
-
コラム
サムライマックのCMに「ありがとう」と言いたい(遠山大輔)【前編】
-
クリエイティブ (コラム)
アイデアが苦し紛れにくっつく瞬間がある――「KINCHO」ラジオCM制作の裏側