販促会議の人気連載コーナー「これがプロの企画書だ!」に掲載している企画書の一部を公開。企画の立案や企画書の書き方の参考にしてください。
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○○○書店、自社サイトリニューアルの提案〜ウェブと実店舗との連携で、来店客数のさらなる向上〜
「販促会議」2012年7月号連載「これがプロの企画書だ!」より(執筆者)
富士ゼロックス
プロダクションサービス営業本部
コミュニケーションプランナー
柳原公揮氏(やなぎはら・こうき)
「販促会議」2012年7月号掲載(オリエン内容)
- 立ち上げ以来、きちんと改修を行わなかったため利用率も低く、時代の流れに乗れていない既存サイトを、時代に沿った形で大幅に改修したい。
- 基本改修プランのほか、競合サイトにはない新たなウェブサービスを提案してほしい。
- ○○○書店の店舗既存会員が、リニューアルしたウェブサイトを活用したくなるサービスを追加したい。

プレゼントーク(1)
当提案にあたり、競合各社のサイトを改めて確認・整理します。
どの企業も、優れたアルゴリズムを活用したレコメンドエンジンを搭載し、これをサイトのコアにした運営を行っています。どこも一様に、自社の売れ筋ランキングやオススメの本を掲載、書店に足を運ばずとも、気軽かつスムーズに書籍をオンライン購入できるサイト構築がなされており、非常に便利なサイトとなっています。
まさにウェブを上手に活用している、優等生サイトと言えるでしょう。
ポイント(1)
- 「優等生サイト」「ありふれたアウトプットをするレコメンドエンジン」など、少々「トゲ」を持たせた表現で競合サイトの特徴を印象付けながら、当提案に対する「敵役」をつくり出す狙い。

プレゼントーク(2)
非常に便利な機能を携えた各サイトですが、これらは一方で「本専用の通販サイト」となっている 印象です。確かにウェブの特性を考えると、レコメンドエンジンなどを用いて、ユーザーへの情報最適化を行うことが常套(じょうとう)手段であり、そこに販売チャネル機能を持たせた使いやすいサイトの構築が今回の大改修における理想的ゴールと考えられます。しかしどの企業も同じ結論に至り、同様の狙いでサイトを充実させている中、はたして御社は本当にこのような機能を核としたサイトにするべきなのでしょうか。
ポイント(2)
- ウェブ領域で後れを取る○○○のサイトにとって、各社と同じくウェブの常套(じょうとう)手段に従うことが本当に正しいのか、という疑問を念入りに呈し続け、聞き手のサイトに対する意識の変化を促す。
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プレゼントーク(3)
少し話は脱線しますが、○○○書店は130年以上の歴史を刻む、伝統ある書店です。
さらに創業者が大切にしてきた「接客を通じて、お客さまの声を聴き、応え続ける」という強い想いを、変わらぬDNAとして全社員が受け継いでいます。いまや、企業の顔ともなる自社サイトが、個性を失う「優等生」となるのは、本来あるべき御社の姿ではありません。長年培ったDNAたるその魂が込められたサイト、それが○○○書店のサイトであるべきです。
我々は、創業から変わらぬ魂が表出される御社らしい個性的なサイトを提案します。
ポイント(3)
- 競合サイト=「先進・均質」に対する○○○サイト=「伝統・個性」という対立構造を作り、個性重視のサイトへの方向性の合意を図る。
- 創業者の想いなど、聞き手のツボを押さえた感情に訴えるプレゼントークで、大きな共感を生み出す。

プレゼントーク(4)
ウェブサイトでも、変わらずお客さまを大切にし続ける○○○書店でいてほしい…。これは決して今ここにいる我々だけではなく、店舗会員の皆さまや○○○書店を贔屓(ひいき)にしてる方々も同様に感じていることでしょう。
ここで我々が主張していることは、御社ウェブサイトが決して販売チャネルの一つとなるのではなく、お客さまの「実店舗への来店キッカケ」をつくるサイトとなることです。 つまり、主軸は実店舗でのコミュニケーションという変わらぬ御社のスタンスをウェブサイトからも表出させるのです。 このスタンスを伝えるコアメッセージは、「つづきはウェブで」ではなく、「書店で」です。
ポイント(4)
- 各コンテンツアイデアにつながるコアメッセージとなるため、大きくシンプルに印象付ける。
- ファンの代弁者という視点で語ることで、聞き手の心情的共感醸成を狙う。
このつづき、スライド9枚にわたる完全版は
にて
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