メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×

「“ほどほど社員”はダメ」おちまさと氏が語る“自分マーケティング”の必要性

share

「会社に勤めることだけが全てではない」と考える人が増え、ソーシャルメディアの普及により会社員も “自分マーケティング”を考える必要に迫られている昨今。

このたび、数多くのヒット番組の企画・演出・プロデュースを手がけるおちまさとさんによる1日集中講座『おちまさとの自分マーケティング術』を9月29日に開講することになりました。経営者として日々“自分マーケティング”の重要性に直面しているおちまさとさんに、来るべき時代における“自分マーケティング”の必要性についてお話を伺いました。

“自分マーケティング”は毎秒、毎分行うもの

ochi

“自分マーケティング”とは、パソコンのウィルスソフトのようなものだと思っています。ノートンが1年に1回しかウィルスチェックをしてくれなかったら困りますよね。自分マーケティングは、1年に1回やればいいというものではありません。社会における自分の立ち位置を確認すべく、毎秒、毎分自分をどう見せるか考えるくせづけが必要です。

特に僕の場合、自分の見せ方を自分で管理し日々「自分をどう見せるか」を考えなければなりません。

会社を2社、3社掛け持つ時代が来る

本来、“自分マーケティング”はフリーランスや自営業、経営者がするものでしたが、ソーシャルメディアが普及し、会社員にも必要になりました。

先日「高年齢者雇用安定法」が改正され、企業は定年後も60歳以上の希望者全員を雇用しなければならなくなりました。それは、若年層の働く場所が一層少なくなるということです。2~5年後には副業が公に認められ、会社を2社、3社掛け持つ人も出てくるのではないでしょうか。

昨今、「仕事はほどほどで良い」「競争はウザい」と考える“ほどほど社員”についてよく聞きますが、これからは“ほどほど”は通用しなくなります。

「コスパ」、つまり費用対効果について世間はシビアだからです。皆さんも、合コンに行くときは「コスパ」の良い店を選びますよね。3000円の飲み会コースを注文するなら、3001円以上の価値を求めます。

「コスパ」の最も良い例が映画です。映画を見るときはお金だけでなく、時間もかかります。金額はまだしも時間を返してくれと考えるため、評判の良い映画や絶対におもしろいと確信の持てる映画しか見に行かなくなってしまいました。

本来、人間は戦わせるとものすごいパワーを発揮します。テレビ番組で洋服をデザインさせるバトル企画をすると、びっくりするようなデザインが生まれます。追い詰められて、敵がいる状態だと究極の力を発揮するのです。

スーパー客観男、ダルビッシュ有

いざ“自分マーケティング”を行う際は、他人事というぐらい客観的に自分をとらえなければなりません。

メジャーリーグで活躍しているダルビッシュ有投手は、それがすごい。彼は今年の誕生日のブログに、「20歳からは内容のある人生を送れてるかなと思います」、(誕生日を迎えたことに)「個人としては感慨はないです」と書いています。

20代にしてメジャーリーガーなのに「感慨はない」と言う。彼は相当、感情を排して客観的に自分自身を見ることができています。これこそ“自分マーケティング”です。感情を排してフラットに冷静に自分自身と向き合うことが重要です。

“マネタイズ”できる人は大きなギャップと企画力のある人

次に自分を“マネタイズ”するためには、ギャップと企画力が必要です。

人は「自分はこういう人間だ」と決め付けてしまいがちです。小さいときに人前で歌がうまく歌えなかったからと、大人になってもその記憶に縛られ、「自分は歌が苦手な人だ」と決め付けてしまいます。30代になると、その決め付けから抜け出すことはもうできません。

しかし世間が価値を見出したり驚いたりするのは、イメージからふり幅の大きいことをする人です。「企画書を書けそうもない人が、抜群にうまい」「プレゼンできなさそうな人が、素晴らしいプレゼンをする」、そんなギャップに価値が生まれます。

年々、「まず一回やってみる」ことをしない人が増えています。Yahoo!ニュースや、ツイッター、フェイスブックのタイムラインを見ているだけで情報が入ってくるのでネットで見ただけで既視感を覚え、「やったことがある」気持ちになってしまいます。

新しいことにチャレンジするためには、情報を遮断する力も必要です。

さらに、記憶のパーツ同士を組み合わせて新たな企画をつくることができる人も“マネタイズ”できます。企画の仕事をしていて思うことは、良い企画とは何かと何かのマッチングだということ。誰しも、ある企画を聞いたときにヒットしそうかダメかを見極めることはできます。神様は、人間に「それ、売れそう!」「それはダメだよ」と、ピンとくる感覚を与えました。問題は、企画を自ら開発できるかどうか。記憶のパーツ同士を組み合わせ、予言のように先に言える人が企画力のある人だと思います。

夏から秋にかけ、世の中の変化はより一層加速しています。消費増税、いじめ問題、領土問題、そして年内総選挙の可能性も否定できません。次から次へと迫り来る変化のうねりにただ身を任せるだけでは“自分マーケティング”はできませんし、変化から取り残されてしまいます。次々と起こる出来事をいかにブログやソーシャルメディアで自分流にコメントできるかも“自分マーケティング”に繋がります。

激流が押し寄せる今こそ、変化を捉えて咀嚼し、自分の言葉で表現できるようになるチャンスです。

緊急開催する本講座では、自分をフラットに見るということや気付きについてたくさん話します。さらに、世の中の出来事に対して自分流にコメントする力も養います。来年では間に合いません。早め早めに“自分マーケティング”に取り組みましょう。そして、あなたもキュレーターになりましょう。(談)

おちまさとオフィシャルブログ
http://ameblo.jp/ochimasato/

『おちまさとの自分マーケティング術』
~仕事のコストパフォーマンスをアップさせる10ヵ条~
ブログを10年続け、ソーシャルメディアを使いこなすおちまさと氏が実践の中で見出した自分の価値を高める具体的ノウハウを講義とワークショップで学びとる1日集中型の講座です。
2012年09月29日(土)13時~18時<1日集中>

詳細はこちら