正月のそごう・西武の広告に対する賛否から、広告の効果について考える

そごう・西武の話題の新聞広告に寄せられた賛否の声

©123RF

2020年が明けてすぐ、正月のそごう・西武の新聞広告について議論が巻き起こっていることをTwitterで知りました。

炎鵬関を起用し、「さ、ひっくり返そう。」のキャッチフレーズで、文章を上から下に読むのと、下から読むのでまったく違った内容になるというクリエイティブの広告です。何より驚いたのは、いまだにこのようなクリエイティブの是非について、様々な意見が寄せられていること。私は昨年から、本コラムにおいて広告の歴史についてのまとめをしてきたのですが、歴史を振り返ると、このような議論は、驚くほどに古い話題であることがわかるからです。

以下に、Twitterをはじめとするネット上で出ていた、西武・そごうの新聞広告に対する様々なコメントをまとめてみました。

【ポジティブな意見】

▶︎ この広告のクリエイティブにはコミュニケーションアイデアがあり、好感度が高い

▶︎ この広告には西武・そごうのブランドイメージを上げる効果がある

▶︎ この広告には、消費者だけでなく従業員、関係者に対してモチベーションを上げる効果がある

【ネガティブな意見】

▶︎ このクリエイティブが良くて話題になっても、売上には直接結びつかない

▶︎ このクリエイティブは良くても、この広告には来店効果、購買促進につながるようなベネフィットに関する説明がない

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鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

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