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「共創」で未来をつくる――「宣伝会議」編集長が語る2015年の展望

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「宣伝会議」編集長 田中里沙

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「宣伝会議」創刊から60年の歴史は、近代日本の広告界の歴史でもある。よりよい広告宣伝を追求し、新しい流れや課題を抽出しながら、業界団体をはじめ、広告主企業、広告会社、メディアの方々と共有・議論し、コミュニケーションを重ねてきた成果が毎号の誌面になっている。

近年注目を集めるキーワードの一つである「共創」。多才かつ多様な人材が集まる広告界は、遥か昔から、共創することで成長してきたのだと気づいた。

デジタル化、グローバル化の波はいよいよ加速し、特にデジタルメディアの新生による細分化とキュレーションは、デジタルマーケティングや広告コミュニケーションのあり方を左右する。2015年はデジタルマーケティングがさらに進化し、企業経営や事業成長に大きなインパクトを与えるとみられる。

月刊「宣伝会議」では、生活者の嗜好、メディア接触、消費行動など、生活者に何が起きているかを明らかにしながら、有効なマーケティング・コミュニケーションを模索していく計画だ。

データサイエンスの急速な発展を受けた、これまでになかった市場分析。グローバルな情報源から見出す、広告ビジネスの可能性。理性と感性のハイブリッドによるアイデアなど、情報発信側にいる読者の方々の仕事にすぐ活きる知識を提供したいと考えている。

ACCグランプリに選ばれたサントリー「ペプシNEX ZERO」のテレビCM

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特集テーマは、動画活用マーケテイング、データドリブン、CSV(価値共創)、リサーチシンキングなどで、新たな顧客に出会うきっかけや、マーケットを開発する機会を発見することに注力する。また、広告界を構成する「人財」の実力や貢献を広く伝えるべく、日本の宣伝部長、ブランドマネジャーの方々の考えや活動を紹介する企画にも力を入れる。

カンヌにみるクリエイティブの新潮流、インナーコミュニケーション、ブランドコミュニケーションも重視し、特集と連動した教育講座や、アドタイデイズなどのイベントも編集企画と連動していく。生き生きした現代を、広告コミュニケーションの力で、読者の皆様と共に開拓したいと考えている。