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ADK、増収増益 2014年12月期、営業利益は前年比約3倍に

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アサツー ディ・ケイ(ADK)が13日発表した2014年1-12月通期連結決算は、営業利益が前年比296.2%の40億9700万円、最終利益が前年比7.8%増の36億9600万円となった。柱となる広告業の売上高は、同比3.0%増の3482億7300万円、セグメント利益は同比97.5%の44億6500万円だった。国内のテレビが堅調で制作子会社も伸び、インターネット広告も子会社のADKデジタル・コミュニケーションズが好調だった。14年6月の本社移転に伴うコスト改善も奏功し、増収増益となった。14年2月に発表した業績予想から上振れして着地した。

ADK単体では、売上高が前年比3.6%増の3067億1800万円、最終利益が同比8.6%増の34億8400万円だった。テレビCMにアニメコンテンツなどを含む「テレビ広告」が同比5.0%増の1429億6600万円、インターネットやモバイル広告などの「デジタルメディア広告」が同比43.2%の160億5800万円と伸長した。一方、交通・屋外広告の「OOHメディア広告」は同比21.5%減の75億900万円、新聞が191億4800万円、雑誌が132億500万円でどちらも同比6.8%減となった。

メディア以外では、博覧会事業やWebサイト制作も含む「マーケティング・プロモーション」が632億200万円で前年比10.4%増だった。

2015年12月期通期の連結営業利益は前年比17.2%増の48億円、最終利益は同比28.5%増の47億5000万円となる見通し。同社は2016年をめどとする中期経営計画で、16年12月期の営業利益70億円を目指している。2015年は企業の内部成長に加え、デジタルやコンテンツ、海外企業の買収を加速させ、成長の上乗せを図る。

長沼孝一郎代表取締役・取締役会議長、退任へ

アサツー ディ・ケイの代表取締役・取締役会議長を務める長沼孝一郎氏は3月27日付で退任し、同社の最高顧問に就く。


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