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コラム

「ヴィレッジヴァンガードに学ぶお店づくり~こんなんだってあり~」

ヴィレヴァンの「俺たちの土俵」はどこにある?

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95%の人に嫌われる店 5%の人に気に入られる店

東京のある店舗で働いていたとき、テナントビルへの入館者数やほかのテナント様の売上も見ることができた。その時そこで見た数字は、今も心に留めている。

そこで見た数字は、ヴィレヴァンへの入店率5%。
95%は素通りという事実だった。

この数字を見たあとに、スタッフとともに店の方向性を改めて共有するミーティングを開くことにした。

この貴重な5%の方が店内で夢中になり、思わずボーリングの球を忘れてしまうような店にしないと俺たちは生き残れない。

5%の方に思い切り満足してもらえるような店を目指そう。
それによって95%の方に満足されなくても構わない。

5%ではなく10%に気に入られる店を目指す方向性もあるとは思うが、内容が薄まる。
俺たちは大型書店でも大型雑貨店でもないから、到底、彼らに勝てるはずがない。

貴重な5%の支持者たちの深層心理を徹底的に掘り返して、「そうそう」「これこれ」と思えるような、他のお店では埋もれた情報を提供しよう。

モノもただ置いておくだけではなく、雑誌の記事のように、俺らのフィルターを通して、より価値のあるモノに感じさせる工夫をしよう。

人間らしく、常にユーモアを大切に。
機械でできるような店づくりはやめよう。

そんな話をスタッフとして、この行動基準に沿わない行動は徹底的に排除することで、ヴィレッジヴァンガードらしさを追求していった。

段ボール本棚

鉄パイプ本棚

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