俺たちの土俵はどこにある??
大型書店やネットショップが台頭し、書店業界はどんどん元気を失っていく中、ヴィレヴァンは、年々店舗数を増やし、おかげさまで多くの方に認知されるようになった。この成長の裏側には「本以外の物も売ってるからでしょ」で片づけられない理由があると考える。
我々は、大型書店に対抗しようとしなかった。
同じく、専門店を趣向することもしなかった。
このような売る側の視点で単純な二元論を考えることはせずに、
ヴィレヴァンは、ただただ「今、目の前にいらっしゃるお客様のための店」を作った。
店員たちは、目の前にいらっしゃるお客様を肌で感じ、観察し、たまに会話し、ニーズを探り出した。今、レジで買ってくれたこの方のために、次は何を用意したら喜んでいただけるだろうか、あそこで立ち読みしているあの方には次、何を提案しようか、常にこんなことを考えていた。
究極的な「お客様視点の店」を、店員一人ひとりが追求し、カテゴリやパッケージを飛び越えて編集提案をするのがヴィレヴァンの土俵であり、商品量や専門性を追求することはヴィレヴァンの土俵ではない。
元々、いつ倒れてもおかしくない弱小店舗で、マイナーな店づくりをしてきたがゆえ、数少ない賛同者を大切にすることは必然でもあった。いまでは、以前に比べ企業規模こそ大きくはなったが、目指すべき方向性は変わらない。
「いま、目の前にいるこのお客様のために何ができるか」
これに尽きるはずだ。
「「ヴィレッジヴァンガードに学ぶお店づくり~こんなんだってあり~」」バックナンバー
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