西武グループは7日、日本の四季が織りなす風景をテーマとした海外向けテレビCM「秋」篇の放映を開始した。中国や韓国、マレーシアや台湾などのアジア16カ国にて放映しており、同グループが保有する施設と観光資源の魅力を表現することで、認知度・好感度の一層の向上や日本への旅行需要の喚起を図る。「秋」篇は8月まで放映し、続いて「冬」篇を12月まで、「春」篇を2016年3月まで順次放映する予定。同グループが海外向けCMを展開するのは昨年に続き2回目。企画制作は電通と日経映像。

3作品はそれぞれ「紅葉」「雪」「桜」といった季節ならではの魅力をポイントとして構成した。「秋」篇では世界遺産である宮島（広島）や、古き良き日本の姿を残す長瀞（埼玉県）などの紅葉が人気の場所を取り上げた。今後放映予定の「冬」篇では降雪がないアジア諸国に雪の魅力を伝えるためにスキー場を舞台とし、「春」篇ではグランドプリンスホテル高輪の庭園にある19種230本の桜と秩父羊山公園の芝桜を取り上げることによって日本の魅力を表現する。

同グループでは、2014年10月から2015年3月まで、初の海外向けテレビCMとなる「憧れの日本」篇を放映した。その結果、「訪日外国人の8割を占めるアジア諸国において西武グループの認知度や好感度が二ケタ増で向上した」と同グループ広報は語る。2014年度におけるプリンスホテルの訪日外国人宿泊者数は約87万人（前期比24％増）で、国別では台湾、中国、韓国の順で多かった。

スタッフリスト（「秋」篇）