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博報堂、企業・団体の事業開発をサポートする新たなサービスをスタート

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“みんなで話し、考え、実行する”マルチステークホルダー参加型のプログラム提供へ

「マルチステークホルダー乗り合い型価値創造プログラム『bemo(べモ)』」のロゴマーク。 「べモ」は、バリ島の乗り合いバスの名称。多様なステークホルダー同士が、社会的意義のあるプロジェクトに“乗り合い”、実現に向けてともに進んでいく、その旅立ちのわくわく感・楽しさをサービス名で表現した。

博報堂は10日、企業・団体の事業開発を支援する新たなサービス「bemo(べモ)」を提供開始した。「べモ」は、企業・団体が単独ではなく、顧客・取引先・異業種他社・学識者・NPO・行政・地域社会など多様な関係者とチームを組み、協業して新たな事業モデルやプロジェクトを構築するのをサポートする。

CSRの浸透に伴って、「企業のメリットの追求」と「社会的課題への取り組み」を両立することが、社会的要求を背景に、企業にとって必要不可欠になりつつある。特に企業の間では、社会全体における自社の価値を追究する傾向や、本業を通じた社会貢献を志向する傾向が高まっている。新事業開発やブランディングの実施において、社外のさまざまな関係者の意見を聞きながら、方向性を定め、実現していきたいという企業のニーズが高まっているのだ。

そうした中で、自社だけでなく、社会全体にメリットをもたらす新しい価値や仕組みを考え、事業モデルやプロジェクトとして実施まで落とし込むのが本サービス。企業が、社会的意義の高い事業やプロジェクトの実現に向け、多様な関係者とともに知恵を出し合い、アイデアを練り、それに基づいて具体的な実施にまで落とし込むプログラムだ。

プログラムの運営には、ブランド戦略ソリューションを手掛ける同社内の組織・博報堂ブランドデザインが関わる。多くの企業・行政の新規事業開発やブランディングをサポートする中で、ステークホルダーを巻き込んだ施策を提案してきた経験・ノウハウを活かす。

アイデア出しから実行まで 一貫したサポートを実現

「べモ」では、事業やプロジェクトの企画段階から実施に至るまでの一連の流れを5つのステップ(図A)に体系化、一気通貫してサポートする体制を整えた。

これまでのマルチステークホルダー参加型の施策は、多くの関係者が意見を交わし、事業構想のヒントを得るにとどまり、企画の実現には至らないことも多かった。また、関係者としてどのようなメンバーを集めれば良いのか、といった基本的な悩みも絶えない。

同社は「べモ」を通して、こうした課題を解決し、多くの企業・団体がマルチステークホルダー参加型の施策を事業開発に取り入れられるようサポートする。事業構想から実行まで、プログラム全体のコーディネートを請け負うとともに、5つの各ステップにおいては「フィールドワーク」や「エスノグラフィ」、「ブレーン・ストーミング」や「パーソナルファンディング」など専門的な技法やこれまでの知見を用いて、プログラムの運用をサポートしていく。

同社は本サービスの提供により、今期中に4~5件のテーマでの受注およびプログラム開始を目指す。

図A プログラムを構成する5つのステップ

【第1ステップ】チーム・ホスティング
プログラムに参加する関係者(ステークホルダー)を集め、チームを編成する。
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【第2ステップ】ジョイント・アドベンチャー
チームメンバー全員で、プログラムの全体像を理解する。ワークショップなどの形で、メンバー同士の深い対話を実施する。
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【第3ステップ】リ・デザイン
話し合いの中で生まれたアイデアを、具体的な事業モデルやプロジェクトの形にする。
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【第4ステップ】プロトタイピング
事業モデルやプロジェクトのプロトタイプを作成して試し、実現に向けての課題を見つけ、修正や調整を行う。
 ↓
【第5ステップ】ソーシャル・アクション
修正・調整を経てブラッシュアップしたプロジェクトを、社会において実現する。