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明日、カゼに注意すべき都道府県はどこ?――全国のカゼ情報を可視化するサイト「カゼミル」がバージョンアップ

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サイト公式アカウント。毎日18:00に翌日の注意情報や、注意すべき
都道府県名をツイートするほか、カゼ話題度を知りたい都道府県名を
公式アカウント宛にツイートすると、自動返信される機能も備えている。

エスエス製薬は、総合感冒薬ブランド「エスタック」の特設サイト「カゼミル」をバージョンアップ、「カゼミル+(プラス)」として15日にオープンした。

「カゼミル」は、「エスタック」のブランド認知向上と、感冒薬を扱う医薬品メーカーとして広く積極的な情報発信を行うことを目的に、2010年11月に開設した特設サイト。ツイッター上でつぶやかれる、カゼに関するつぶやきを自動的に抽出・集計してサイト上の日本地図に都道府県別に表示、ユーザーに向けてカゼへの注意を喚起するつくりとなっていた。「カゼ薬のユーザーを対象に意識調査を行ったところ、『カゼ薬は、症状別に選ぶ』という声が多く聞かれます。全国的に流行するカゼでも、その症状は地域によってさまざま。カゼ予防には、自分がいるエリアでどんな症状のカゼが流行しているのかを正しく把握することが重要なんです。エスタックのブランドコミュニケーションの一環として、そのための情報発信をしたいと考え、サイトオープンに至りました」(同社コミュニケーション部・小野氏)。

カゼの「症状」の情報を発信するという企画内容は、エスタックの中核ブランド「エスタックイブ」シリーズ3種でカゼの段階別のケアができるという特徴にも由来している。


エスタックのスペシャルサイト「カゼミル+」。2010年オープンの「カゼミル」も、各所から大きな反響があった。特に小売店では、都道府県別の最新のカゼ情報をプリントアウトし、店頭POPなど販促ツールとして活用できるとの評価も高かった。サイトオープン時から、販促ツールとしての活用も見据え、サイトの出力がそのまま店頭POPとして使えるよう、システム上の配慮も欠かさなかった。営業担当者によると、商談がしやすくなり、店頭の売上貢献にもつながっているとか。

今回のバージョンアップでは、カゼに関するつぶやき“カゼツイート”を抽出する精度がより高まった。東京大学の研究センター「知の構造化センター」と連携して開発した技術「カゼミルエンジン」を用いることで、ツイッター上の会話を自動分析し、カゼに関連する可能性が高いツイートを抽出することができるようになったのだ。例えば、同じ「のどが痛い」という言葉が含まれたツイートでも「昨日からのどが痛くてイガイガする」はカゼツイートとして判定、「カラオケでのどが痛い」はカゼツイートではないと判定することができる。

これに加え、2つの新たな機能も搭載された。一つは、天気予報と連動させた、「カゼ話題度の予測機能」。同社では、過去のカゼツイートの増減と、気温・湿度の変化といった天気との関連性を分析した。その結果導き出された、一致率72%とカゼとの関連性の高い天気因子を踏まえ、日々発表される週間天気予報と組み合わせることで、精度の高い「カゼ注意」を促すことができる。

もう一つは、カゼの注意喚起情報を自動的に配信する機能だ。サイトとツイッターを連動させることで、ユーザーがフォローしている人のカゼツイートを自動的に検出ことができるようになった。身近な情報でカゼへの意識喚起を促すねらいがある。また、サイトの公式アカウントをフォローすることで、サイトにアクセスすることなく、カゼの注意喚起情報を自動的に受信することができるようになった。毎日18:00に翌日の注意情報や、注意すべき都道府県名をツイートするほか、カゼ話題度を知りたい都道府県名を公式アカウント宛にツイートすると、自動返信される機能も備えている。

新機能が搭載されたことで、サイトでは過去・現在・未来の3段階の時間軸でカゼ情報を提供することができるようになった。「バージョンアップしたのは、『カゼミル』ユーザーにとってのサイトの利便性をより高めたいと考えたため。製品そのものの機能を高めることはもちろん重要なことですが、それ以外の部分でも、ユーザーをはじめとする社会全体に対して付加価値を提供していくことが大切と考えています」(同)。