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トヨタ「アクア」が提唱する共成長マーケティング

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AQUA SOCIAL FES

開設された「AQUA SOCIAL FES!!2012」のサイト。各地のアクションプログラムの紹介者参加者の募集などが行われている。

トヨタ自動車は12月26日、新型ハイブリッド車「アクア」の販売を開始した。開発に携わったのは「プリウス」の生みの親である同社の小木曽聡氏。低燃費と低価格(169万円~)を実現させ、これまでよりも幅広い層にハイブリッドカーを楽しんでもらい、未来のスタンダードとなす商品を目指して開発された「次の10年を見据えたコンパクトカー」だ。

発売当日には、東京ミッドタウンホールにて記者発表会が開催された。発表会では、小木曽氏から新型車のコンセプトや価格が発表されたほか、同社のキャンペーンを統括するトヨタマーケティングジャパンの折戸弘一氏も登壇。革新的な「アクア」の商品コンセプトを踏まえ、キャンペーンでも新機軸が打ち出され、「共成長マーケティング」の概念、さらにこの考えに基づいたプロモーション「AQUA SOCIAL FES!! みんなとだからできること。」の概要が発表された。

新発売キャンペーンでは「あしたの『いいね!』をつくるんだ。」のスローガンのもと、アクアをより多くの人に乗ってもらうこと、さらにより多くの人に開発の想いを伝えることをミッションにアクションプログラム「AQUA SOCIAL FES!!」を開始。同プログラムは、アクアの車名にちなみ「水」をテーマにした自然環境を保護・保全する地域社会貢献活動を各地のメディアやNPOとも連携し、全都道府県を網羅する50か所で地域の生活者とトヨタが一緒になって取り組むというもの。

このプログラムは、今回のキャンペーンにあたってトヨタが提唱する社会、個人、企業の3者がともに成長する関係で結ばれる「共成長マーケティング」の概念を実践するもの。従来から、コーズリレーテッド・マーケティングの手法は日本でも実践事例があるが、このキャンペーンの新規性は、「商品を買わなくても参加できる」点にある。すでに外部有識者の監修のもと、全国50のアクションプログラムの概要は決定。2012年3月から、プログラムが実施されていく。

プログラム実現にあたっては、各地域の新聞社のネットワークが活かされているのも特徴。プログラムには全国48の新聞社が参加、各地域でのプログラムの参加者募集や活動の実施をサポートしていく。記者発表会に先立つ12月19日には、各新聞社の広告担当者が一堂に会し、折戸氏らが新聞社向けに説明する会も開催されている。記者発表会に至るまでの本キャンペーンの詳細については、『宣伝会議』2012年2月1日発売号以降で、レポートの予定。