米モバイルマーケティング企業のNellymoser社が、2011年に米国内の発行部数上位雑誌100誌で2次元コードがどのように活用されたかに関する調査結果を発表した。1年間で掲載された2次元コード(QRコード、マイクロソフト・タグ、ウォーターマークスを含む)は計4468点で、広告での利用が4011点。そのほかは誌面編集上の利用だった。
2次元コードを掲載する雑誌や広告は女性向けが多く、雑誌の上位5誌は美容健康誌『Self』(コンデナスト)で77点。次いで同『Shape』(アメリカン・メディア)の68点、『People』(タイム)の64点、セレブ情報・ファッション誌『InStyle』(同)61点、生活情報誌『Real Simple』(同)57点だった。広告で2次元コードを活用したブランドの上位5社は、化粧品ロレアル、音響機器ボーズ、化粧品レブロン、調理機器クイジナート、装飾品トロールビーズだった。Nellymoser社によれば、第4四半期に家電や小売りが利用を増やし始めた傾向が見られるという。
利用方法は主に「ブランディング・デモンストレーション」「データ収集とリスト作成(オプトインメールの登録/購読/懸賞など)」「販促(オンラインストアへの誘導、実店舗の場所案内/クーポン配信)、「ソーシャルメディアでの共有(Facebook、Twitter、eメールなど)」の4つ。最も多いのは「ブランディング・デモンストレーション」で、モバイル動画へのアクセスが54%。動画の内容は、メイキングや、製品のデモンストレーション、ハウツービデオなど。オプトインメールや懸賞での利用は30%。次いでソーシャルメディアで共有できるコードが23%で、動画のリンクや製品情報をFacebookなどへ投稿を促す。
誌面でのデザインでは、2次元コードに色を付けているものが31%、イラストをあしらうなどカスタマイズしているコードが16%、アイコンを添えているものは5%だった。2次元コードを読み取ると何が起こるのかを記載していないものも30%あった。
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