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首都圏の京都ファン拡大を目指す 京都市、「京あるきin東京2012」がスタート

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オープニングトークイベントには、門川市長(左から2人目)、女優の名取裕子さん(右から2人目)、華道「未生流笹岡」家元・笹岡隆甫さん(右端)が登壇。


京都市は16日、東京・青山のスパイラルホールで、首都圏で京都ファンの拡大を目指すPRイベント「京あるきin東京2012」のオープニングイベントを開催した。29日までの2週間、京都の行灯路を再現する椿山荘やミッドタウンで、舞や生け花などの伝統芸能や京友禅、清水焼など伝統工芸品に触れるイベントを実施する。

主催は京都市のほか、京都商工会議所、京都市観光協会などで、開催は今年で2年目。このPR事業がスタートする前にも、八重洲にあるアンテナショップ・京都館や京都商工会議所が行う春のキャンペーン、京都市観光協会がJRとともに実施する「冬の京都の旅」キャンペーンなど、首都圏では京都の観光に関わるさまざまなイベントが別々に行われていた。これを一つのPR事業とすることで、昨年は、50のイベント、99の参加企業・団体の協力を得て15万人が参加するものになった。今年はイベント75、参加企業・団体数132と昨年の約1.5倍に規模を拡大し、さらに多くの参加者を呼び込む考えだ。「もともと、冬の終わりのこの時期は、京都だけでなく観光における閑散期。いま、情報発信の要である首都圏向けにPRしておくことで、春以降の京都への旅につなげたい」(広報事務局)。

さらにこの事業、京都市が2003年から市の重要政策として推進する「国家戦略としての京都創成」を首都圏に知ってもらう狙いもある。「国家戦略としての京都創成」とは、京都が持つ自然、都市景観、伝統文化などを国を挙げて再生・活用することにより、国土づくりや文化芸術振興、国際社会への発信力強化の実現を目指す取り組み。市は既に中心部の建築物の高さ規制を45メートルから30メートルに下げ、2年半の間に屋上看板を全て撤去するなど、政策に着手している。

主催者挨拶で門川大作京都市長は、「京都市は、建て直しや広告規制による商業リスクなど、一定の犠牲を払いながらもこの戦略を進めている。より多くの人に、“日本に京都があってよかった”と言ってもらいたい」と語り、このイベントを通じて、京都創成を理解、支援してくれる京都ファンを増やしたい考えを明らかにした。

オープニングイベントでは、門川市長のほか、映画やドラマの撮影で30年以上京都に通う女優の名取裕子さん、華道「未生流笹岡」の3代家元・笹岡隆甫さんが登壇。未来に残したい京都の姿について語り合った。

本イベント情報は、特設サイトおよびフェイスブックページでも発信している。