ジェイアール東日本企画が主催する「交通広告グランプリ2012」の受賞作品が決定。都内のホテルで贈賞式が行われた。
審査作品数1550点の中から最高賞であるグランプリに選ばれたのは、ビームスの『ビームス35周年「恋をしましょう」クリスマスキャンペーン』。
贈賞のスピーチで、ビームス 取締役副社長の遠藤恵司氏は、「こうした賞を受賞することができてありがたい。広告は時代の空気を映すと言うが、今回の“恋をしましょう”も、単に恋愛ということではなく、日々の生活の中、気持ちに余裕を持とう、周りの人がいるから自分がいるというメッセージを発信しようとして作成した。そうしたビームスの気分と時代の気分が合致したのだと思う」と語った。
また、審査員代表として写真家の十文字美信氏が講評を述べた。同氏は「今回のグランプリには、審査員全員が票を入れるという珍しいケースだった。これだけ審査員が個性がある中で、全員が票を入れるというのはなかなかない。それだけバランスに優れていたのだと感じる」としたうえで「一方で、強烈な個性、インパクトというのは、バランスが取れていないからこそ感じられるもの。これからは、そうした強烈な個性ある交通広告が出てくることにも期待したい」と感想を述べた。
このほか、各部門の最優秀部門賞は以下の通り。
- 駅ポスター部門 インターメスティック『Zoff SMART』
- 車内ポスター部門 サントリーホールディングス『楽しいことは、つくればいいよ。』
- サインボード部門 ラフォーレ原宿『be noisy. Laforet』
- デジタルメディア部門 日本製紙クレシア『やっぱりいいね!スコッティ!!』
- 企画部門 パナソニック『万一の災害時、会社から家まで歩いて帰れますか。』
- JR東日本賞 サントリーホールディングス『J・ADビジョン時報広告(黒烏龍茶/角瓶)』
これらの受賞作品は、8月13日~30日まで、東京駅アートロード(東京駅丸の内地下)にて展示される。