11月10日、上野恩賜公園野外ステージ（旧上水上音楽堂）にて、新しい本の読み方を提案する野外イベントが開催される。そのイベントとは、『読書のフェス』。「読書だって音楽みたいなフェスができるのでは」という思いのもと、読書のフェス実行委員会が企画した。

「読書のフェス」は書き手を中心とした、さまざまなジャンルのクリエイターたちが朗読、パフォーマンスを行うイベントだ。今までの読書は「ひとりで、家で、静かに、するもの」だった。しかし、「読書のフェス」が提案するのは、「ひとりで、家で、静かに」ではなく、「みんなで、外で、大声で、読む」こと。

「テキストではなく、声帯から発する言葉を、観客が自身の耳で聞く。脳よりも先に、からだへと言葉を入れる、より原初的な本読み。私たちは、とかく“個人的な問題”になりがちな読書行為を、もういちど日常のテーブルに乗せてみたいのです。そして、直接その場で顔を合わせながら、本を読むということについてみなで考えるイベントをつくりたいと思っています」と、同実行委員を務める青山のブックショップUTRECHT（ユトレヒト）オーナー 江口宏志、BACH代表・ブックディレクター 幅允孝、オツタヤミカの三氏。

当日は、作家 川上未映子、作家／マンガ家　小林エリカ、落語家　三遊亭白鳥、翻訳家／エッセイスト 柴田元幸、詩人 菅原敏、映像作家／音楽家 高木正勝、ファッションデザイナー　飛田正浩、エッセイスト 平松洋子、詩人　文月悠光、歌人 穂村弘が参加する。「音楽の人ばかりがフェスと言っていてズルい、というところから考えたのが読書のフェス。本を読む人をロックスターみたいにかっこよく見せたいし、来た人もダイブとかして欲しい」。（同実行委員会）

チケット（前売り1,500円/当日2,000円）は専用サイトほか、渋谷ヒカリエ8Fのaiiima 2でも発売中。

■読書のフェス
2012年11月10日（土）12時開場 / 13時開演　上野恩賜公園野外ステージ