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電通イージス、中国SNSマーケ企業を買収

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電通の海外本社・電通イージス・ネットワークは10日、中国のソーシャルメディアマーケティング会社「Verawom(ベラウォム)」(本社=上海市)の完全子会社化を発表した。電通イージスのグローバルデジタルエージェンシーIsobarの中国グループに組み込まれ、「Verawom-Linked by Isobar」となる。

ベラウォム社は2009年設立で、企業の会員制コミュニティ運営や、モバイルアプリ、インタラクティブ動画といったデジタルコンテンツを手がける。クライアントに中国化粧品大手の上海家化(Shanghai Jahwa)、同家具小売チェーンの紅星美凱龍(Red Star Macalline)といった地場企業のほか、フィアットやアボット、バカルディ、シスレーなどがある。

同社は2013年には中国の主要広告賞のひとつ「第20回中国国際広告賞」のインタラクティブ部門「中国広告長城賞」などで金賞3点を受賞した。クライアントはいずれも化粧品ブランド「六神」の花露水(フロリダウォーター)。

Isobarグループは中国企業の買収を繰り返しており、中国におけるソーシャルマーケティングの上位企業とされるベラウォム社の買収で、同国内のデジタル事業基盤とサービス強化に弾みをつけたい考え。

電通イージス・ネットワークのCarat(カラ)の2013年9月発表によると、中国の2012年デジタル広告費は前年比43.7%増。電通では今後も40%前後の高い成長率が続くと予測している。