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コラム

IMCは3.0へ――日本企業に必要な「REAL MARKETING」

お客様”だけ”が神様でしょうか?

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エコシステム全体をマネージメントする

従来は、主に消費者に響くストーリーをつくれるかどうかでストーリーテリングの有用性が語られてきましたが、「消費者」インサイトだけを見ていては、商品力やプロモーションの力で瞬間的に売れることがあっても、継続的に売れるためには「メディア」、「ソーシャル」、「流通」のインサイトも把握し、社内外すべてのステークホルダーの心を動かすことのできる事業全体の創造性溢れるストーリーが必要です。

優先すべきことは、あくまでもユーザー、顧客の満足だということはもちろんですが、消費者のみならず、ビジネスを取り巻く複雑で多様なエコシステム全体をマネージメントしながらPDCAを回していくことが成功し続けるためには欠かせません。

マーケティングにおいては企画、開発、生産、販売という活動全てが重要です。しかし、それがバラバラに行われていては、商品は売れません。確実に成果を出すには、俯瞰で全体の状況をとらえ、あらゆることを一連のアクションとして統合していく力が必要です。売れ続ける仕組みをつくるという作業は、部分最適を叶えながら、全体最適を実現していく広義のIMC(統合型マーケティング)に、他ならないのです。