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コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

人生は、時々うまくいく。

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[寄稿者一覧はこちら]

【前回の記事「カレー屋ではなく、トンカツ屋のカツカレー。」はこちら】

栗原勲(大洋印刷 クリエイティブディレクター・コピーライター)

オマケ。うれしい言葉です。

タクシーに乗ったら運転手さんからアメをもらえたり、サータアンダギーを買ったらオバアが一つ足してくれたり、ファミコンを買ったら抱き合わせでロードランナーがついてきたり。あれ?

まあともかく、それが予期しないオマケであれば尚更うれしいですよね。コピーライター養成講座にも、実はそんなオマケがたくさんついてくるのです。

基礎クラスを卒業するときに、「卒業制作展覧会をやろう」と呼びかけました。クラスのみんなはきっと驚いたことでしょう。何言っとんじゃこのおっさんは、このうすらハゲは、と。企画そのものへの驚きより、僕が呼びかけたことに。

卒展のDM。

展覧会会場のカフェorbitは会期中、過去最高の売上げだったそうです。

宣伝会議さんから、初日にお花をちょうだいしたました。素敵な気づかいです。

そのクラスは、大学生が半数ほど。社会人もいっても30ちょい。アラフォーの僕はほとんど友だちができなくて、こんなことを提案できる雰囲気にありませんでした。受講生は平日・土曜クラス合わせて約240人。その全員に向けて提案するのですから、たいへんなことです。

そんな状況を変える出来事がありました。それを皮切りに、講座からたくさんのオマケをもらえることになるのです。

講座も残りあと数回というころ、谷山雅計さんと落語家の立川志の輔さんによる特別講座が開催されました。志の輔さんが受講生のためだけに高座に上がってくれるという、それだけでも贅沢なものなのですが、課題の「落語のコピー」でグランプリに選ばれれば、アートディレクターの水口克夫さんの手によってポスター化されるという。

そこで幸運にも選ばれちゃったんですね。(ポスター化は諸事情があって流れてしまいましたが。)

集まったコピーは6,826本。基礎クラスに加えて、専門の谷山クラスの卒業生も参加していたので、幸運というより奇跡に近い。その奇跡によって僕も調子に乗ったのでしょう。冒頭の呼びかけへとつながるのです。

落語のコピーが掲載された2011年6月号のブレーンのキリトリ。いわゆる「ブレーンデビュー」です。

落語のコピーは、雑誌ブレーンに掲載され、毎日新聞の志の輔さんのコラムでも紹介されました。卒展も優秀な幹事メンバーに恵まれてなんとか開催することができ(詳しくはこちらをご参照ください)、これでオマケはもう3つ。

宣伝会議さんとの縁もできて、自分が企画した自社のブランドブックをブレーンやアドタイで紹介していただいたり、昨年には編集・ライター養成講座の講師の依頼をいただいたり。

大洋印刷の企業ポスター。キャッチフレーズを書いたのは、受講生の中井翔子さん

また上級クラスの講師 門田陽さんには、僕の所属する大洋印刷を課題に採用してもらい、門田さんが選んだ最優秀コピーで企業ポスターを制作しました。

その他にも、課題で評価されたものを自主プレゼンして、仕事になったこともあります。もうオマケだらけです。こうしてコラムを書かせてもらえるのも、その一つですよね。

コピーライターになる、コピーの腕を上げることが、講座に通う最大の目的ではあると思います。

たくさんの卒業生が言うように、同じ志を持つ友人もできる。でもちょっとしたラッキーがあれば、多くのチャンスを得られる。その場を用意してくれる。それも宣伝会議の講座ならではの魅力ではないでしょうか。

僕の場合は、ちょっとうまくいきすぎですけど。


kuri_prof

栗原勲(くりはらいさお)
大洋印刷所属 クリエイティブディレクター・コピーライター。印刷営業を12年経験した後、WEBディレクターを経てコピーライターに。グラフィック制作、WEBサイト制作を中心に、ムービーや展示会のディレクションも。2013年には宣伝会議 編集・ライター養成講座の講師も務める。受賞歴は、2013FCC新人賞・SPBSコピー塾第一回コンペティショングランプリ他。
宣伝会議コピーライター養成講座基礎99期、上級2011年春、9代目中村組、石川・岡本・玉山クラス10期を修了。

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