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コラム

いま、地域発のクリエイションが面白い!第2弾

最新テクノロジーの“地域最適化”でビジネスを創出する

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エンターテインメントからさらに新しい活用方法へ

ウェスティンナゴヤキャッスルでのプロジェクトを通じて、ノンオペレーターで実現可能な仕組みを整えたことで、新たな側面として、イベント利用ではなく施設の設備としてのご相談を受けたり、提案をする機会が増えてきました。

ザ・グランドティアラ千寿では、競合との差別化や新たな魅力づくりの一環で、「結婚式での演出の一つとしてプロジェクションマッピングを活用したい」とお声がけいただき、制作・導入に携わらせていただきました。先日からウェディングフェアなどでご案内を開始し、ご来館者様にもご好評を頂いております。

ザ・グランドティアラ千寿プロジェクションマッピング。結婚式場の新たな魅力づくりの一環として導入された。

一般的には、エンターテインメントとして活用されるイメージが強いプロジェクションマッピング。しかし現在は、そこからさらに“地域最適化”を重視するようになり、東海地区の特徴的な産業である「ものづくり」の分野に活用できるプロジェクションマッピングの実現に向かって動き出しています。

例えば、まだまだ企画段階ではありますが、ものづくりの熟練者の映像をプロジェクターで投影して、その映像に作業者自身が重ねて動くことで、熟練の技を習得する補助を行ったり、加工の際に素材自体に加工の手順を投影することで効率化させたりなど、今までにない使い方も試行錯誤しながら企画しています。

単純に面白いこと、流行っていることを実施したいからということではなくて、地域最適化して導入しやすくなれば、今までに利用できなかった新しい技術が身近になり、利用しようという人が増えれば、そこから新しい活用方法が生まれ、活用した企業や事業がさらなる発展を遂げるという可能性があるかもしれない。その一助になり得るのかもという思いも込めて、「新しい技術を身近に手に取ってもらえるようにする」という取り組みを続けていければと思っています。

新しい技術を取り入れ、予算・規模・地域特性に合わせて最適化するというのは、プロジェクションマッピングに限った話ではないと思います。ウェアラブルデバイスやVRなど、この先、期待されている分野で、この地域に最適といえるものに今後も積極的に取り組んでいきたいと考えています。

田中義弘(アイデアクラウド 代表取締役)
イベントプロダクション・グラフィックデザイナーを経て、WEB制作会社を設立。WEBから得た技術をベースに、プロジェクションマッピング事業をスタート。建築物に拘らず、「ウェスティンナゴヤキャッスル」、「グランドティアラ」などへの施設常設型のプロジェクションマッピングの提供や、プロジェクションマッピングを利用した企業プレゼンテーションなどを手掛ける。