物と物がつながり、便利になっていく世界に合わせたチャレンジを
——世の中の動きや消費者動向として、注視していることはありますか?
最近は急激にIoT(Internet of Things)の流れが進んでいます。結局は全てのものがインターネットにつながるのではと考えています。現在のトレンドとして「ウェアラブル」がありますが、別に身に付けるものだけがネットつながるわけではありません。例えば、今ここにあるイスだって、机だって、電灯だってネットつながる可能性がある。
もうひとつ先のステージとして人工知能やロボットがあり、それらが普及して、社会に変化が起きた時に、我々としてはどういう形で接点を持てるのか、それを日々考えています。また、現状ではソフト面の開発を主にしていますが、将来的にはハードの部分についてもチャレンジしていければいいですね。
——最後に、貴社の今後の展望についてお聞きできますでしょうか?
今申し上げた、ハードウェアの開発というのは長期的な展望です。中期的にはBtoB以外の領域も視野に入れています。システムの開発と同時にコミュニケーションデザインについても要望が増えてきているので、そこは一括してお客様の課題を解決できるようになっていきたいと考えています。
<取材を終えて>
「成長のために必要なのは、個人それぞれに合った“ゴール設定”」と川田社長が述べていたように、どのように成長していくべきかを社員にしっかり考えさせるという姿勢が強かった。全社員が身に着けているカードに書かれた経営方針も、考える余白が大きく残されたものであり、その考えや意見を確認しあう機会を設けることが、チームとして会社としてのまとまりを生んでいるという印象を受けた。
川田 篤
オロ 代表取締役社長
1973年北海道出身。東京工業大学卒。99年に有限会社オロを設立し、代表取締役に就任。2010年以降、中国をはじめアジアに4拠点の進出を果たし、国内外合わせて9拠点で展開。創業来13期連続で増収を続ける。
「企業トップが語る“次世代リーダー”の育て方」バックナンバー
- 「自分が感動できるような仕事をすること」——Kaizen Platform, Inc. 須藤CEOに聞く(2015/8/26)
- 「『俯瞰で捉える力』を生かしプロとしての専門性を高めてほしい」——メジャース 山本社長に聞く(2015/7/07)
- 「プロとしての誇りを持ち、もっと自らを肯定して仕事に臨んでほしい」ーベクトル西江社長に聞く(2015/6/10)
- 「新卒研修を半年実施し高い目線で考えることを学ぶ」——ネットプロテクションズ 柴田社長に聞く(2015/5/22)
- 「与えられたポジションに対して力が足りないほど、その差を埋めるスピードはあがる」――エンターモーション 島田社長に聞く(2015/4/30)
- 「“べき”ではなく“たい”が新しい価値を生み出す」——インフォテリア 平野社長に聞く(2015/4/20)
- 「創造力を駆使して顧客に期待以上の提案ができるか」——ビートレンド 井上社長に聞く(2015/4/07)
- 「情熱をもって行動し、その熱量で周囲を引っ張っていけるのがリーダー」——カタリナ マーケティング ジャパン 若林社長に聞く(2015/2/26)
新着CM
-
広告ビジネス・メディア
グーグル、Cookie廃止を延期 利害調整…年内に終わらず
-
広報
「ぽぽちゃん生産終了」綴ったnoteが1200スキ以上を集めたワケ
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
クリエイティブ
2008年から続く東京ガスの企業CM、ルーツはラジオCMにアリ
-
AD
技術革新や価値観の変容から生まれる新たな機会を通じ、 クリエイターと共に、世の中...
-
マーケティング
来店客が若返り、新規客増…食品との併せ買い1.4倍 イトーヨーカドー
-
広報
市長アバターが英語で情報発信 横須賀市の生成AI活用
-
AD
特集
OOHと生活者の交差点を考える
-
販売促進
友人同士の宅飲みを再現した居酒屋 若年層へのブランド戦略、サントリー