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シャープのTwitterアカウントが最高新人賞に選ばれた舞台裏——OCC賞審査員によるトークバトルレポート

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「日本一おもしろい広告決定戦」と銘打ったOCC(大阪コピーライターズ・クラブ)賞。OCC年鑑の出版を記念し、今月5日に審査員によるトークバトルが開催された。

今回、OCC賞の最高新人賞に選ばれたのは、シャープのTwitterアカウント。ソーシャルメディアの企業アカウントが賞に選ばれたことはこれまでになく、審査でも物議を醸したという。

審査委員長の古川雅之氏(電通関西支社)は、「例えばコンビニエンスストアのアルバイトが店内の冷蔵庫に入っている写真が公開され話題になったときに、『【ご注意ください】ここ数日、人間が入れる冷蔵庫のお問い合わせをいただきますが、弊社にはございません。ましてやそもそも、入らないでくださいね。』とつぶやいたり、NTTドコモの夏モデルのツートップにアクオス携帯が選ばれなかった時に放った『「お前ツートップじゃないから」と宣告される瞬間、想像してみるのも割と涼しくなれると思うんだ…』という言葉に見られるように、単なるつぶやきではなく、いちいちタイムリーでキャッチーだった」と話した。

同じく審査員の河西智彦氏(博報堂)は「審査中、西脇淳さんの『ネットというメディアにビビッてるのではないか?』という言葉にハッとさせられた。ネットの言葉はコピーではないという思い込みがどこかにあったが、人が動くということは、それは十分コピーである」と語った。

企業の公式アカウントで、こうした発言をすることはとても勇気のいること。言葉のアイデアで、一ミリでも会社を元気にしようという会社の姿勢が伺える、といった意見も出た。

当初は、「特別賞を授与」という声があったが、「本当に良いのであれば一番にするべき」ということで選ばれたという。




古川氏はOCC賞について、「審査員が変われば選ばれるものは必ず変わるというのは、広告賞の宿命。作為的にではなく、それぞれがいいと思う作品を選んだ結果、バラエティに富んだ作品が入賞した」と振り返った。

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『大阪コピーライターズ・クラブ年鑑 2014』
グランプリ作品・OCC賞・新人賞・ノミネート作品を紹介。審査員の一言コメントがつき、エントリーしていない人やこれから広告の勉強をする人にも役にたつ内容。

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