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北海道の自然が生んだ商品を、長く愛されるブランドへと育てる―①洋菓子きのとや

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商品力とデザイン力を両立させたい

ロゴマークはテキスタイルとして展開し、包装紙にも活用。「マークのデザイン段階で、展開力をしっかり検証しました。何度も色出しし、上質感にこだわっています」(鎌田さん)。
ロゴマークはテキスタイルとして展開し、包装紙にも活用。「マークのデザイン段階で、展開力をしっかり検証しました。何度も色出しし、上質感にこだわっています」(鎌田さん)。

私が仕事において大事にしているのは、商品の企画から関われる関係を築くことです。そうすることで、アウトプットしたものが世の中に理解・共感され浸透していくと考えています。

そして、これは私自身の目標でもありますが、「デザインは良くないが売れている」ではなく、商品そのものの質とデザインを両立することで、本当の意味で地域に愛される、地域が誇りを持てるものになると考えています。

地域には、例えば食であれば「ソウルフード」など、その地域に密着したモノ・コトが必ずありますが、意外とこういうものに良いデザインが伴っていないことが多い。存在があまりに当たり前すぎて、冷静な目線でそのものの魅力を見直す機会がないからだと思います。

こうしたものを丁寧にブランディング、デザインしていくことが、地域クリエイティブの底上げになると信じて活動しています。

アートディレクションという概念が、企業や商品の価値を研ぎ澄まし、新たな気づき・効果を得られた時の感動をもっと体現していただきたいですね。

鎌田 順也(クリエイター)
KD アートディレクター、グラフィックデザイナー。北海道東海大学(現・東海大学)卒業。北海道芸術デザイン専門学校卒業。主な受賞に、JAGDA新人賞2014、JAGDA 賞2011、日本パッケージデザイン大賞金賞(11年・15年)・銀賞(11年)・銅賞(13年)、日本タイポグラフィ年鑑ベストワーク賞、中国国際ポスタービエンナーレ銅賞、札幌ADC グランプリ(05年・06年・09年・10年・13年・14年)等多数。東海大学、札幌大谷大学非常勤講師。


【Client’s Voice】
デザインへのこだわりは、スタッフの意識向上にもつながる
長沼昭夫(洋菓子きのとや代表取締役社長)
コミュニケーションにおいては、お菓子のおいしさを追求し続ける姿勢を表現し、上質感・高級感を重視しています。質の高いクリエイティブは、製造・販売スタッフの意識を高め、連帯感を生み出せる。また、競合店と差別化し、ブランドイメージを確立し、商品価値を高めるためにも重要です。鎌田さんには、商品の企画段階から参加していただいており、消費者の目線を意識した「売れる商品づくり」のパートナーと考えています。