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全部門中 最も受賞のチャンスあり!?「ヤングカンヌ メディア部門」勉強会レポート

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11日からの国内予選に向けて

「テーマは大体、地球か貧困か家族の3パターン。そこである程度、案を作っておいて出題にアジャストする形が良いかもしれない。ただし、注意点として募金を促す課題が出た時に、日本のクリエイターは募金させるための仕組みを考え過ぎる傾向がある。結果、課題解決が疎かになってしまう。課題に対する人々の関心を高めることができれば、自然に募金してもらえると考えて臨んだほうが良い」(樋口さん)。

なお、国内予選ではまず課題を提出し、その通過者がプレゼン選考に進む。本選では提出物もプレゼンも英語の使用が求められるが、国内予選では英語である必要はない。

「英語使用がマストな場合、どうしても企画を考えられる人と、英語が得意な人というペアが多くなる。そうなると、本当に強いアイデアを出せるチームが少なくなる。また、本選で行う5分のプレゼンは、日本語で話す3分程度の内容を暗記すればできると思うので、英語力の優劣はそれほど関係ない」(樋口さん)

最後の質疑応答では、数多くの質問が飛び出した。

質問者1/先程、ゴールド受賞作のプラグインの話も出ましたが、導線は考えなくてもいいんですか?例えば、インストールしてもらうための仕掛けは無視するべき?
「本当は考えなきゃいけない部分だが、それが足かせになって複雑になるなら無視していい。アイデアの強さが優先されるから」(樋口さん)

「若手が集うヤングカンヌだし、いい点もあるから悪い点はあえて目をつぶろうという意識が審査員にはあると思う」(細川さん)

質問者2/審査時に、サマリー1枚とパワーポイント10枚はどちらを重視しますか?
「正直、審査は短い時間で行うのでプレゼンの印象が強く残る。サマリーが効くのはあとで吟味する場面なので、プレゼンの時に使うパワーポイントの方が大事だと思う」(樋口さん)。

質問者3/結局、メディア部門とは何なのですか?ゴールド受賞作は「センス」をメディアと捉えた点が、評価されたということなんでしょうか?
「メディアの定義・捉え方が難しいので、審査員にこれは何がメディアなの?と聞かれた時に答えられればいいと思う。例えば、シルバー受賞作は絵がメディアだとも言える」(細川さん)

質問者4/アイデアのかぶりはどれくらい意識しながら取り組めばいいですか?
「もちろん、人とはかぶらないほうが良い。ただ、澤本嘉光さんから前に聞いた話で、かぶりそうで捨てた案と似た案を他人が出して選ばれた、ということもある。メディア部門の過去受賞作とかぶったらダメだけど、それ以外はしょうがない。わからないことに悩むよりも、強いアイデアを考えることに時間を使った方が良い」(木谷さん)。

ヤングカンヌ メディア部門は4月8日(水)がエントリー締め切り。11日(土)13時に課題が発表され、31時間後の12日(日)20時が作品提出期限となっている。応募・参加の詳細は下記から確認できる。


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