エイベックス・ミュージック・クリエイティヴは4日、安室奈美恵のニューアルバム『_genic』のプロモーションを目的に、収録楽曲『Anything』のGoogle Chrome版ミュージックビデオ(MV)を公開した。Google Chrome版MVの制作は世界初の試みで、Chromeの拡張機能をインストールすることで視聴できる。PCでの閲覧が推奨されており、ストーリーの進行と連動して、自動でウィンドウが移動したり、タブが立ち上がったり消えたりするなど、まるでWebブラウザをまるごとジャックされたかのような、ユニークな映像体験ができる。
特設サイトで「完全版ミュージックビデオを見る」をクリックすると、別ウィンドウが立ち上がりYouTubeにアクセスする。再生が始まると、ほどなくしてビデオの表示枠が上下左右に拡大し、ブラウザ一杯に広がる。ビデオでは、画面向かって左から右へと続くランウェイを歩く安室奈美恵さんの姿が写し出され、安室さんが右端まで歩き切ると、再生中のウィンドウの右側に新たに立ち上がったウィンドウへと移動。これを繰り返しながら、ストーリーが進行していく。
拡張機能のインストールにより、特別版MVの視聴に加え、Google Chromeのホーム画面を“安室奈美恵”特別仕様にすることもできる。ブラウザを立ち上げるたび、また新しいタブを開くたびに、同アルバムに収録される5つの楽曲のMVが自動再生されるほか、YouTubeやFacebookで発信される最新情報が表示される。日常的に使用するブラウザの機能を拡張することで、ファンとアーティストとの、これまでにない接点をつくり出そうという発想だ。MVの最後には、安室さんの手の動きに合わせてzipファイルが自動ダウンロードされ、開封すると特別メッセージを閲覧できる。
エイベックスの担当者は今回のMV制作プロジェクトについて、次のようにコメントしている。「今回のプロジェクトで目指したことは、CDに映像コンテンツを同梱する『映像同梱商品』と『YouTubeなど動画配信サイトで気軽にMVを楽しむこと』が一般化したことによって失われつつある、MVという文化や価値観の再構築です。そのために選んだ方法がGoogle Chrome Extentionでした。インターネットで映像を楽しむ時代、既成概念に捉われないフォーマットからの開拓となりました。音楽業界を取り巻く、昨今のさまざまな進化は、ときに味方にもなるということを再認識できました」。
『_genic』収録曲のMVとしては、『Anything』に先立って『Golden Touch』が5月に公開されており、再生回数が660万回を突破(6月8日現在)するなど大きな反響を得ている。同ムービーは、PARTY NYの川村真司さんと、ニューヨークとロサンゼルスを拠点とする映像プロダクション・LOGANのKenji Yamashitaさんによる共同監督作品。楽曲タイトルにちなんで“Touch(タッチ)”をコンセプトとしており、画面にマウスポインタを置いたまま再生することで、さまざまなものに“タッチ”しているかのように感じられる、“疑似インタラクティブ”なビデオとなっている。
PARTYとLOGANが手掛けた『Golden Touch』のMV。
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