モバイル広告配信サービス大手インモビの日本法人社長に、金田信和氏が7月21日付で就任した。金田氏の前職は、リッチメディアモバイル広告のセルトラ(Celtra)で日本市場向けの代表者。セルトラ入社前は、日本アイ・ビー・エムやグーグル、ネットレイティングス(現ニールセン)、アイレップなどで広告営業や新規事業立ち上げに携わっていた。
インモビは2007年インド・バンガロールで創業。現在はシンガポールに本社を置く。アジアではスマホ向け広告出稿量でシェア1位を誇る。ソフトバンクが11、12年にかけて合計2億ドルを出資しており、議決権ベースで35.2%の株式を所有する。14年6月時点で、世界200カ国10億人のモバイル端末に広告を配信しており、広告掲載サイト・アプリ数は1万7000件。月間の広告露出(インプレッション)は1400億回に上る。
同社の広報担当者は「最近はアウディジャパンなどブランド系広告主のモバイル広告への投資が増えてきた。メディアプランニングに、モバイル広告が含まれることは珍しくなく、モバイルとテレビ、モバイルと屋外広告といったメディアをまたいだプロモーションを行うケースが散見される」と話す。
インモビ ジャパンは2014年11月まで小尾一介氏が代表を務め、その後、インモビ本社の副社長兼アジア太平洋・中東・アフリカ地域代表のジャイェッシュ・エースワラモニー(Jayesh Easwaramony)氏が日本代表を兼務していた。
金田氏の略歴は以下のとおり。
かねだ・のぶかず/1992年、米オレゴン大学卒業後、日本アイ・ビー・エム入社。システム開発大手のCSK(現SCSK)を経て、2006年にグーグルへ移籍。広告営業統括を務める。その後、市場調査のネットレイティングス(現ニールセン)、中小企業向けマーケティング支援のリーチローカル・ジャパン、ネット広告会社アイレップを経て、モバイル広告のセルトラへ入社。日本市場向けのカントリーマネージャーに就く。京都府出身。48歳。
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